ハルとナツ 届かなかった手紙

ハルとナツ 届かなかった手紙

『ハルとナツ 届かなかった手紙』は、NHKが放送80周年を記念して制作したスペシャルドラマです。脚本は、数々の名作ドラマを手がけてきた橋田壽賀子が担当しました。

概要

2005年10月にNHK総合テレビで放送され、海外でもテレビジャパンやバンデランテスを通じて放送されました。文化庁芸術祭テレビ部門ドラマの部にも参加しています。

物語は、昭和初期にブラジルへ移民した家族と、トラホームという病気のために日本に残された娘の、戦前・戦中・戦後の激動の時代を背景に、日本とブラジル双方での苦難の道のりを描いています。

あらすじ

物語は、姉妹のハルとナツを中心に展開されます。

ハル: 妹のナツを探すため、孫の大和と共に70年ぶりに来日する。
ナツ: 病気でブラジルへ渡航できず、日本で苦労しながらも北王製菓を創業し、成功を収める。

物語は、ハルの孫である大和が、ハルの妹ナツを探す旅を通して、家族の絆や歴史、そして人間の強さを描いていきます。

主要キャスト

高倉ハル
現代編: 森光子
昭和編: 斉藤奈々、米倉涼子
山辺（高倉）ナツ
現代編: 野際陽子
昭和編: 志田未来、仲間由紀恵
高倉大和: 今井翼

物語の背景

ドラマでは、ブラジル移民の苦労や、戦争によって引き裂かれる家族の悲劇、そして戦後の復興など、様々なテーマが描かれています。また、日本とブラジルの文化の違いや、日系移民のアイデンティティの問題なども描かれており、考えさせられる内容となっています。

舞台化

ドラマで描ききれなかった部分を補完する形で、ナツを主人公とした舞台『ナツひとり 届かなかった手紙』が上演されました。仲間由紀恵が主演を務め、ドラマとは異なる視点から物語が展開されました。

その他

ドラマのDVDが発売されています。また、盗作疑惑や、キャストに関するエピソードなども存在します。
ブラジルでの撮影は、カンピーナスの東山農場で行われました。この農場は、三菱財閥が所有していたコーヒー農園で、撮影に使われたセットは現在も保存されており、一般公開されています。

関連情報

日系ブラジル人
* 99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜

『ハルとナツ 届かなかった手紙』は、家族の愛や絆、そして人間の強さを描いた感動的なドラマです。ぜひ一度ご覧ください。

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