ハロルド・カーマイケル

ハロルド・カーマイケル：偉大なレシーバーの軌跡

ハロルド・カーマイケル（Harold Carmichael、1949年9月22日 - ）は、フロリダ州ジャクソンビル出身の元アメリカンフットボール選手。NFLのフィラデルフィア・イーグルスを中心に活躍し、その長身と卓越したキャッチ能力で一時代を築き上げました。2020年にはプロフットボール殿堂入りを果たし、その功績は永遠に語り継がれています。

大学時代からNFLへ

サザン大学で4年間先発ワイドレシーバーを務めたカーマイケルは、4年次にオールカンファレンス、オールアメリカンに選出されるなど、その才能を早くから開花させました。しかし、チーム内での突出した成績は残せず、1971年のNFLドラフトでは7巡目全体161番目という指名順位でフィラデルフィア・イーグルスに入団します。

イーグルスでの活躍

入団当初はタイトエンドとして起用されたカーマイケルでしたが、翌1972年からはワイドレシーバーとして本格的にプレーするようになります。1973年には、QBローマン・ゲイブリエルの加入もあり、67キャッチ、1116ヤード、9タッチダウンという素晴らしい成績を収め、初のプロボウルに選出されました。

その後、チームはQBの安定を欠き、カーマイケル自身も平均獲得ヤードは伸び悩んだ時期もありましたが、1977年にロン・ジャウォースキーが先発QBとして加入すると、再び輝きを取り戻します。1978年には、自己最高の平均19.5ヤードを獲得し、NFL3位となる1072ヤードをレシーブで記録、2度目のプロボウルに選出されました。

1979年、1980年にも連続してプロボウルに選出され、1979年には100キャッチ、11タッチダウンレシーブを記録。チームは1960年以来となるNFC東地区優勝を果たし、プレーオフでも活躍を見せました。

1980年には、第15回スーパーボウルに出場。チームトップとなる5キャッチ、83ヤードを獲得しましたが、オークランド・レイダースに敗れ、優勝はなりませんでした。

晩年と引退

1981年にも1028ヤードを獲得するなど、衰えぬ力を見せましたが、1983年にはイーグルスを放出されます。その後、ニューヨーク・ジェッツ、ダラス・カウボーイズを経て、1984年に現役を引退しました。

引退までに、590キャッチ、8985レシーブ獲得ヤード、79タッチダウンレシーブという記録を残し、127試合連続パスキャッチという当時のNFL記録も樹立しました。

殿堂入りとレガシー

プロフットボール殿堂メンバーやNFL1970年代オールディケイドチームに選ばれるなど、数々の栄誉に輝いたカーマイケル。その偉大な功績は、現在もNFLの歴史に深く刻まれています。

プレースタイル

カーマイケルのプレースタイルは、その恵まれた体格を生かしたものでした。高いキャッチ能力に加え、大きなストライドで相手を抜き去るプレーも得意とし、レッドゾーンでの脅威としても知られていました。ブロッカーとしても貢献するなど、多才な選手でした。

ハロルド・カーマイケルは、NFLの歴史に名を刻む偉大なワイドレシーバーであり、その功績は永遠に語り継がれるでしょう。

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