ハローキティロボ

ハローキティロボの概要

ハローキティロボ（英：Hello Kitty ROBO）は、人気キャラクター・ハローキティの主人公であるキティ・ホワイトをベースにしたエンターテインメントロボットです。このロボットは2004年11月1日、キティ・ホワイトの誕生日にあたる30周年を記念して初めて発売されました。

開発の背景

開発はビジネスデザイン研究所（BDL）を中心に、NECシステムテクノロジーやフタバ産業の協力を得て実現しました。ハローキティロボは、Windows XPを基本に動作しており、その際、著名な企業家であるビル・ゲイツ氏が、このロボットの存在を新たなコンピュータの利用方法として取り上げたことでも話題になりました。

ハローキティロボのロボットエンジンには、NECシステムテクノロジーのRoboStudioが採用されています。元々はNECが開発していた子供向けロボット、PaPeRo（パペロ）の技術が活用されており、その素晴らしい技術を活かした商品がなぜ作られないかという疑問から生まれたもので、ハローキティの30周年を祝う特別な商品として歴史に名を刻んでいます。

2005年9月には、動画を無線で送信できる新機能を搭載したハローキティロボも登場しました。

製品の特徴

最初のモデルであるハローキティロボは、人間との対話を行うことができる非常に特徴的なロボットです。内蔵されたマイクを使って音声を認識し、内蔵スピーカーを通じて発話（音声合成）を行います。特に、このロボットは主に20代から40代の女性をターゲットとし、その年代に合わせた会話内容が組まれています。また、手や頭の動き、ひげやリボンの光で感情を表現することもでき、使う人とのインタラクションが楽しめます。

歌を歌ったり、占いをしたりと、多彩な機能を備えるのも特徴で、頭を優しく撫でたり握手をしたりすると嬉しそうな反応を示します。

このロボットは、目の部分にカメラが内蔵されていて、登録されている最大10人の顔を認識して名前を呼ぶことが可能です。カメラは両目に設置されており、ステレオ動作を行うことで、人間の顔を追尾する機能も備えています。

音声は、著名な声優である林原めぐみの声を基にした技術を使用しており、約3,000語を認識し、20,000通り以上の発話パターンを持っています。このため、非常に自然な会話が可能となっています。

受付機能付ハローキティロボ

後に登場した受付機能付きのハローキティロボでは、従来の機能に加えて新たな機能が追加されています。このバージョンでは、ハローキティロボを「受付モード」に設定することで、リモートでの操作が可能となります。

このロボットは内蔵カメラを使用して、リアルタイムで撮影した動画をパソコンに配信します。センサーが人を検知した際には自動的に挨拶し、パソコンにその情報を通知する仕組みになっています。ただし、無線LANで接続されるため、電波状況が良い場所かつある程度の距離を保つ必要があります。

まとめ

ハローキティロボは、可愛らしいデザインだけでなく、進んだ技術を駆使したインタラクティブなロボットとして、多くの人々に愛されています。家庭用ロボットの一つとして、さまざまな可能性を秘めた存在です。

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