ハローフーヅ

ハローフーヅ：愛知・岐阜で展開したスーパーマーケットチェーン

ハローフーヅは、かつて愛知県と岐阜県を中心に展開していたスーパーマーケットチェーンです。本社は愛知県名古屋市緑区にありましたが、2011年8月1日に大阪を拠点とするスーパーマーケット、コノミヤに吸収合併され、コノミヤの東海事業本部となりました。

歴史

ハローフーヅの歴史は、1949年に鳴海町で個人経営の乾物店として始まったことに遡ります。その後、1957年に「有限会社丸正」として法人化され、1965年には資本金1000万円で「株式会社丸正鳴子店」が設立されました。同年には「合資会社石田」を合併し、社名を「株式会社丸正」に変更しています。

1970年には「株式会社中部スーパーマーケットチェーン」を設立し、1973年に「ハローフーヅ」を商標登録して店名を統一しました。興味深いことに、法人名としての「ハローフーヅ」は、1977年に設立された生鮮食品の加工・卸売を行う関連会社が先に使っていました。

1979年には、額面変更のために「（2代目）株式会社ハローフーヅ」に合併し、株式会社丸正が法人名として「ハローフーヅ」を使用するようになりました。1980年には「大蒲店」を改装し、「ピックワン北店」として小型ディスカウントストアのチェーン展開を開始しました。

その後も事業拡大を続け、1985年に「緑開発株式会社」、1990年には「東海ピーコック株式会社」を合併しています。1997年2月末時点では、スーパーマーケット27店舗とディスカウントストア11店舗の合計38店舗を運営していました。

2000年代に入ると、店舗数は減少傾向にありましたが、2008年9月時点ではスーパーマーケット28店舗とディスカウントストア8店舗の合計36店舗を運営していました。しかし、業績の悪化により、2008年6月に投資ファンドからの出資を受け、同年にはディスカウントストア7店舗をドン・キホーテに売却、さらに4店舗を閉鎖するなど、事業再建を進めました。その結果、2011年6月末時点では食品スーパー25店舗となりました。

再建策が一段落した2010年11月、ハローフーヅは金融機関を通じて事業統合を打診し、2011年4月7日にコノミヤとの経営統合に合意。同年7月7日にコノミヤがハローフーヅの全株式を取得し、同年8月1日にコノミヤに吸収合併され、コノミヤ東海事業本部となりました。この経営統合に伴い、ハローフーヅの元社長で会長を務めていた石田茂之氏は退任し、CGCグループの東海地区法人「東海シジシー」の会長も退任しました。

コノミヤとの合併直前には、全店舗の3分の2で24時間営業を実施していましたが、効率化の観点から廃止されました。

店舗業態

ハローフーヅは、地域に根ざした様々な店舗業態を展開していました。

ハローフーヅ：近郊の顧客をターゲットとした食品スーパーマーケット。
ハロードゥインターナショナル：国内外の高級食材を取り扱う高級スーパーマーケットで、名古屋における高級スーパーの先駆け的存在。
マルショウ：地域密着型の食品スーパーマーケット。
コンツネ：地域に根ざした食品スーパーマーケット。
坂下屋：地域に密着した食品スーパーマーケット。
ビッグワン：ディスカウントストア。最盛期には8店舗を展開していましたが、後にドン・キホーテに売却。
* ピーコック：1990年に東海ピーコック株式会社を合併。

まとめ

ハローフーヅは、愛知・岐阜の地域に根ざしたスーパーマーケットとして、長年にわたり親しまれてきました。コノミヤへの吸収合併という形でその歴史に幕を閉じましたが、地域の人々の生活を支えた存在として、その名は記憶されることでしょう。

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