ハローページ

ハローページとは

ハローページは、かつて東日本電信[[電話]]（NTT東日本）および西日本電信[[電話]]（NTT西日本）が発行していた、五十音順の電話帳の商標名です。1983年に日本電信[[電話]]公社が「50音別電話帳」から名称を変更しました。海外で言うところの「ホワイトページ」に相当しますが、日本では企業名と個人名で分冊され、それぞれ青と緑の表紙で区別されていました。

概要

ハローページは、日本全国の電話加入者の情報を網羅した電話帳として、長年にわたり利用されてきました。掲載されている情報は、電話番号、氏名、住所などが主であり、五十音順に並べられているため、目的の情報を探しやすくなっています。ただし、掲載情報はあくまでもNTTの電話加入者に限られており、他社の加入者情報は含まれていませんでした。

郡部など掲載数が少ない地域では、職業別電話帳のタウンページと合冊された「タウンページ&ハローページ」として発行されていた時期もありました。また、ハローページは五十音順に並んでいるだけで、編集上の創作性が認められないため、著作権が発生しないとされています。このため、様々なメーカーがハローページをデータベース化し、CD-ROMなどで販売していました。

最終版

2020年6月18日、NTT東日本とNTT西日本は、2021年10月以降発行されるものを最終版とすることを発表しました。各地域の最終版は2021年10月以降の発行スケジュールに基づいて配布され、2023年2月までに全ての配布が完了しました。1890年10月9日に「電話加入者人名表」として初めて配布されて以来、印刷物としては約132年半の歴史に幕を閉じることになりました。

配布方法

NTT東西の電話加入者には、加入地域内の企業名版が1冊無料で配布されていました。また、申し込みを行うことで、同一都道府県内の個人名版および企業名版を1冊無料で、他の地域のものを送料を支払うことで入手可能でした。公立図書館では、その地域のハローページが蔵書されており、図書館内で閲覧することができました。

個人名版については、2011年発行分以降は希望者にのみ配布されるようになりました。また、NTT以外の電気通信事業者の加入者も、有料または無料で入手できる場合があり、NTTに有料配布を依頼することも可能でした。

掲載方法

NTTの電話加入者の場合、1掲載は無料でした。掲載を拒否することも可能で、広告掲載や複数掲載については、発行ごとに料金が発生しました。他社の電話加入者は、各事業者を介して掲載を申し込む必要がありました。

その他

ハローページには、大量の個人情報が掲載されているため、電話勧誘などの事業に利用されやすいという問題がありました。近年では、特殊詐欺の実行犯にも利用されている実態があり、警察はデータ削除を呼びかけたり、NTTに対して掲載意思の再確認を要請するなどの対応を行っています。

関連情報

関連項目:
タウンページ
NTTタウンページ
外部リンク:
iタウンページ
ホワイトページフランス
* NTTタウンページ株式会社

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