ハワイ5-0

ハワイ5-0（Hawaii Five-0）

『ハワイ5-0』は、1968年から1980年にかけて放送されたアメリカの刑事ドラマで、元海兵隊員のスティーブ・マクギャレットが率いる特別捜査班の活動を描いています。ハワイ州のさまざまな犯罪に立ち向かう彼らの戦いは、多くのファンを惹きつけ、長寿番組として親しまれました。

概要

本シリーズは、CBSが制作した全12シーズンの作品で、合計284話が放送されました。スティーブ・マクギャレット（演：ジャック・ロード）は、朝鮮戦争での経験を活かし、ハワイ州公安省の特別捜査班を率いて、ハワイで発生する多様な犯罪事件を解決していきます。特別捜査班の本部はホノルルの州庁舎に置かれ、防諜活動にも関与します。

シリーズの初回放送は1968年に行われ、そのエピソード「Hawaii Five-0: Cocoon」がパイロット版としてスタートしました。マクギャレットに加え、ダニー・ウィリアムズ（当初はティム・オケリーが演じ、後にジェームズ・マッカーサーが交替）、チン・ホー・ケリー（カム・フォン）、コノ・カラカウア（ズールー）、秘書のメイ（ミッツィ・ホウグ）などが重要なキャラクターとして登場しました。

シリーズの人気により、主要なキャストには数回の交替があり、シーズン4ではコノが降板し、シーズン5ではベン・コクア（アル・ハリントン）が加入しました。デューク・ラケラ（ハーマン・ウェデメイヤー）はシーズン5からの主要メンバーとなり、シーズン10ではチン・ホーが殉職し、シーズン11ではダニー役のマッカーサーも降板し、最終的にマクギャレットだけがシリーズを通して残りました。

主要な敵とロケ地

シリーズには、中華人民共和国の諜報員ウォー・ファット（カイ・ダイ）という最大の敵が登場し、物語の進行において重要な役割を担いました。彼はパイロット版からシリーズ全体を通じて、何度もマクギャレットたちを苦しめましたが、最終的には最終話で捕らえられることになります。

撮影はハワイで行われ、本部として使用されるハワイ州庁舎は実際にはイオラニ宮殿がロケ地となっています。オープニングでマクギャレットが立つバルコニーはワイキキのイリカイ・ホテルです。シリーズの終了後、ジャック・ロードはホノルルに住み続け、1998年に亡くなりました。

リメイク版と日本での放送

2010年からは『HAWAII FIVE-0』というリメイク版が放送され、アレックス・オロックリンが新たにマクギャレット役を演じました。この新しいシリーズも、多くのファンを獲得し、原作の魅力を引き継いでいます。

日本では、オリジナル版が関東ローカルで放送されたものの、全国的な放送はされませんでした。しかし、リメイク版はAXNで放送され、多くの日本の視聴者に親しまれました。さらに、『ザ・ベンチャーズ』がカバーしたテーマソングも日本でヒットし、タイトル自体は広く認知されています。

音楽と受賞歴

オープニングテーマの作曲はモートン・スティーブンスが担当し、1970年と1974年にエミー賞を受賞しました。テーマ曲はシリーズ開始と同時期にザ・ベンチャーズがカバーし、ビルボードのシングルチャートで4位にランクインするなど、音楽的にも評価されました。

結論

『ハワイ5-0』は、その魅力的なキャラクターと緊張感のあるストーリー展開で、多くの人々の記憶に残るドラマとなっています。リメイク版や関連作品にも影響を与え続け、その人気は今なお衰えることがありません。

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