ハワード (ミサイル駆逐艦)

アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ハワード」について

「ハワード」（USS Howard, DDG-83）は、アメリカ海軍が保有するアーレイ・バーク級[[ミサイル駆逐艦]]の33番艦です。この艦は、ベトナム戦争における顕著な戦功により名誉勲章を受章した、ジミー・E・ハワード海兵隊曹長に敬意を表して命名されました。

艦歴

1998年12月9日、ハワードはメイン州バスのバス鉄工所にて起工されました。その後、1999年11月20日に進水し、2001年10月20日にアメリカ海軍の一員として就役しました。

就役当初の母港はサンディエゴ海軍基地でしたが、同港へ帰還する際には、艦名の由来となったハワード曹長が眠るフォート・ローズクランズ国立墓地の前を通過する際に、乗組員一同が敬礼を行うことが恒例となっています。

2004年9月11日には、スペイン海軍のフリゲート艦「ブラス・デ・レソ」（F-103）と共に、ミサイル発射試験を実施し、2007年2月16日には、その優れた戦闘能力が評価され、戦闘効率賞を受賞しました。

2008年9月28日、ハワードはソマリア沖で海賊に拿捕されたウクライナの貨物船「ファイナ」（Faina）を追跡していると報じられました。ファイナはケニアへ向かう途中で、33両のT-72戦車、弾薬、および予備部品を積載していました。その後、2009年2月5日に海賊から解放されています。

2021年8月16日、ハワードは同型艦である「ヒギンズ」と共に、神奈川県横須賀市の横須賀基地に配備され、第7艦隊第71任務部隊第15駆逐隊に所属することとなりました。

2022年12月1日には、ケンジ・イガワ中佐が艦長に着任しましたが、2023年8月20日、第7艦隊はイガワ艦長を「指揮能力に対する信頼の喪失」を理由に解任しました。同年12月1日には、機関室で電気系統の火災が発生しましたが、迅速な対応により間もなく鎮火しました。この火災により、乗組員12名が横須賀海軍病院に搬送されましたが、翌日までに全員が無事退院しています。

現在、「ハワード」は横須賀を定係港とし、西太平洋地域におけるアメリカ海軍のプレゼンスを維持し、地域の安定に貢献しています。

参照

navsource.org: USS Howard
navsite.de: USS Howard

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