ハワード・ハリス

ハワード・ハリス：明治学院で教鞭をとった宣教師

ハワード・ハリス（Howard Harris、1848年7月29日 - 1916年1月13日）は、アメリカ・オランダ改革教会によって日本に派遣された11番目の宣教師です。彼は21年間日本に滞在し、主に明治学院で教育活動に尽力しました。

生い立ちとアメリカでの活動

1848年、ハリスはアメリカ合衆国ニュージャージー州ベルヴィルで誕生しました。南北戦争では北軍に旗手として従軍。戦後、1873年にラトガーズ大学を卒業し、ニューブランズウィック神学校へ進学しました。1876年に神学校を卒業後、改革教会ニューアーク中会で教職資格を取得し、1876年から1884年までニューヨーク州ホースローン教会で牧師を務めました。

日本での宣教活動

1884年、ハリスは長崎で活動していたヘンリー・スタウトを支援するため、妻リズィーと共に来日しました。同年4月21日に横浜に上陸すると、ジェームス・ハミルトン・バラやユージーン・ブースらの歓迎を受けました。しばらくフェリス・セミナリーに滞在した後、5月に長崎へ到着し、英語教育に携わりました。しかし、わずか1年後には東京へ拠点を移します。

東京では、東京一致英和学校の教授に就任し、英文学を教えました。1885年には、同系列の英和予備校の講師も兼務することになりました。マーティン・ワイコフ、ジェームス・クレイグ・バラ、ベントン、服部綾雄、石本三十郎、杉森此馬といった人々とともに教育活動に従事しました。

その後、東京一致英和学校と英和予備校が合併して明治学院が設立されると、ハリスは明治学院普通学部の教授となりました。また、普通学部の会計も担当しました。

アメリカ帰国後の活動と晩年

1904年、ハリスはアメリカに帰国し、再びニューヨーク州ホースローン教会で6年間牧師を務めました。1910年には南カリフォルニア大学東洋学部の教員となり、1914年からは2年間、ハワイ・カフルイの日本人教会で牧師を務めました。1916年、カリフォルニアで生涯を閉じました。

ハワード・ハリスは、日本における教育、特に明治学院の発展に大きく貢献した宣教師でした。彼の教育に対する情熱と献身は、多くの学生に影響を与え、日本の近代化に貢献しました。

参考文献

* 『長老・改革教会来日宣教師辞典』新教出版社、2003年

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