東京一致英和学校

東京一致英和学校について

東京一致英和学校は、明治16年（1883年）から明治20年（1887年）までのわずか4年間、東京に存在したミッションスクールです。この学校は、オランダ改革派の学校である先志学校が経営難に陥ったことが設立の背景にあります。

設立の経緯

先志学校は、1882年には生徒数が約半数の33名にまで減少。経営が困難になったため、東京の築地外国人居留地にあった合衆国長老教会の築地大学校との統合が決定されました。この統合は、長老系ミッションの協力体制を強化する動きでもありました。

1883年9月、両校は東京一致神学校への人材供給を目標に統合され、「東京一致英和学校」と改称しました。生徒数は100名を超え、神田に予科（英和予備校）を新設。本科と同じ教授陣による授業が行われました。

明治学院への発展

学校はその後、手狭になったため、より広い土地を求めてキリスト教主義の一貫教育を行う学校の設立が計画されるようになりました。1886年には、東京一致神学校、東京一致英和学校、英和予備校を併合し、プリンストン大学のようなクリスチャン・カレッジを設立することが決定しました。この新しい学校の名称は、植村正久の提案により「明治学院」と決定しました。

1887年1月19日に設立許可を得て、同年9月に芝区白金に校舎を設立。東京一致英和学校と英和予備校の280名の生徒がこの新校舎に移りました。これにより、東京一致英和学校はわずか4年で明治学院へと発展解消しました。ただし、東京一致神学校の学生の校舎と寄宿舎は完成が遅れたため、しばらくの間は築地居留地で授業が行われました。

東京一致英和学校の終焉とその後

東京一致英和学校は、短期間ながらも日本のキリスト教教育に重要な役割を果たしました。その精神と教育は、後継の明治学院へと引き継がれ、現在までその歴史を刻んでいます。

脚注

『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1988年
『長老・改革教会来日宣教師事典』新教出版社、2003年
山崎晴朗『築地外国人居留地-明治時代の東京にあった「外国」』雄松堂出版、2003年

関連項目

明治学院大学硬式野球部 - 1885年にベースボール部として創部。

外部リンク

* 学校法人[[明治学院]]のウェブサイトへのリンク'>発展系統図 – 学校法人[[明治学院]]

この学校は短命ではありましたが、日本のキリスト教教育の発展に大きな影響を与えました。その歴史は、明治学院の礎となり、現在もその精神は受け継がれています。

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