ハンター・ウッド

ハンター・ブレイク・ウッド

ハンター・ブレイク・ウッド（Hunter Blake Wood）は、1993年8月12日にアメリカ合衆国アーカンソー州ベントン郡ロジャースで生まれたプロ野球選手（投手）です。右投げ右打ちで、愛称は「ウッディ（Woody）」。現在はフリーエージェントとして活動しています。

アマチュア時代からプロ入りへ

ウッドは高校卒業後の2012年、MLBドラフトにおいてボストン・レッドソックスから32巡目（全体991位）で指名を受けましたが、この時点でのプロ入りは見送り、ハワード・カレッジへ進学しました。翌2013年、再びMLBドラフトの対象となり、今度はタンパベイ・レイズから29巡目（全体878位）で指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

タンパベイ・レイズでの歩み

契約後、ウッドはレイズ傘下のアパラチアンリーグに所属するルーキー級プリンストン・レイズでプロデビューを飾ります。この年、彼は16試合に登板（うち先発6試合）し、3勝3敗2セーブ、防御率3.80、59奪三振を記録しました。

2014年はA-級ハドソンバレー・レネゲーズとA級ボーリンググリーン・ホットロッズの2球団でプレーし、合計19試合に先発登板。4勝4敗、防御率3.35、78奪三振という成績を残しました。続く2015年もA級ボーリンググリーンとA+級シャーロット・ストーンクラブズで合計29試合（先発10試合）に登板し、2勝7敗4セーブながら防御率2.20、113奪三振と三振能力を見せました。オフにはアリゾナ・フォールリーグのメサ・ソーラーソックスに参加しています。

2016年にはA+級シャーロットとAA級モンゴメリー・ビスケッツで合計21試合（先発18試合）に登板し、9勝5敗、防御率2.39、105奪三振と好成績を収めました。これらの活躍が評価され、オフの11月18日にはルール・ファイブ・ドラフトでの他球団への流出を防ぐため、メジャーリーグの40人枠に登録されました。

2017年はAA級モンゴメリーでシーズンを迎え、AAA級ダーラム・ブルズを経て、5月30日にメジャーリーグへ初めて昇格を果たします。同日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューを飾り、1人の打者を打ち取りました。この年、メジャーでの登板はこの1試合のみにとどまりましたが、マイナーではAA級とAAA級で合計31試合（先発18試合）に登板し、7勝5敗、防御率4.60、115奪三振を記録しました。

2018年は7月からメジャーに定着し、リリーフとして登板する機会が増えました。また、本来リリーフの投手が試合開始からマウンドに上がる、いわゆる「オープナー」としても起用されるようになりました。このシーズンはメジャーで29試合（先発8試合を含む）に登板し、1勝1敗、防御率3.73、42奪三振という成績を残しました。

クリーブランド・インディアンス、テキサス・レンジャーズ時代

2019年7月28日、ウッドはルーベン・カーデナス選手および海外選手契約金枠とのトレードで、クリスチャン・アローヨ選手と共にクリーブランド・インディアンスへ移籍しました。

インディアンスに加入後、2020年7月23日にメジャー契約を解除され（DFA）、25日にはマイナー契約に切り替わります。同年オフの11月4日にフリーエージェントとなりました。

2021年1月19日、テキサス・レンジャーズとマイナー契約を締結し、招待選手としてスプリングトレーニングに参加しました。シーズンが開幕した後、5月15日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りを果たしました。

投球スタイル

ウッドの投球において、平均球速94.3mph（およそ151.8km/h）のフォーシームが最も多く、全投球のおよそ半分を占めていました。変化球としては、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを組み合わせていました。

メジャーリーグでのキャリアを複数の球団で送り、リリーバーやオープナーとしてチームに貢献したハンター・ウッドは、現在新たな所属先を探している状況です。

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