ハード・キャンディー (アルバム)

ハード・キャンディー (Hard Candy)

『ハード・キャンディー』は、マドンナがワーナー・ブラザース・レコードからリリースした最後のオリジナル・アルバムです。本作は、ジャスティン・ティンバーレイク、ティンバランド、ファレル・ウィリアムス（ザ・ネプチューンズ）といった豪華プロデューサー陣を迎えたことで、これまでの作品とは一線を画す、ヒップホップの要素を強く打ち出した作品として注目を集めました。

概要

当初はエイコンなど、さらに多くのプロデューサーの参加も検討されていましたが、最終的にはザ・ネプチューンズとティンバーレイク、ティンバランドとの共作曲がほぼ半々という構成になりました。制作過程においては、2007年から収録曲の一部がインターネット上にリークされたり、アルバムタイトルや発売時期に関する様々な噂が飛び交うなど、情報が錯綜する状況が続きました。正式なアルバムタイトルと発売日が発表されたのは、2008年2月下旬のことでした。

マドンナはアルバムタイトルについて、「これはタフさとスイートさの共存を表すもの。私があなたを痛めつけてあげるわ。でもあなたはそれを気持ちいいと感じるはず」と語り、その二面性を表現したタイトルに込めた思いを明かしています。

記録

『ハード・キャンディー』は、その音楽性だけでなく、商業的にも大きな成功を収めました。米ビルボードアルバムチャートでは、マドンナにとって通算7作目の1位を獲得し、女性アーティストとして歴代2位の記録を樹立しました。また、オリコンアルバムチャートでは、1990年6月の『アイム・ブレスレス』以来、17年11ヶ月ぶりに1位を獲得し、ソロ歌手による1位獲得インターバル最長記録を更新。さらに、80年代、90年代、そして2000年代の3つの年代で1位を獲得するという、前人未到の記録も達成しました。このアルバムは世界36ヶ国で1位を記録する快挙を成し遂げ、その人気と影響力を世界に示しました。

日本では、第23回日本ゴールドディスク大賞で「ザ・ベスト3アルバム」部門を受賞。「マイルズ・アウェイ」は同賞で「着うたフル ソング・オブ・ザ・イヤー」、「着うた ソング・オブ・ザ・イヤー」、「PC配信ソング・オブ・ザ・イヤー」の3部門を受賞するなど、デジタル配信においても大きな成功を収めました。

『ハード・キャンディー』は、マドンナのキャリアにおいて、新たな音楽性の探求と商業的な成功を両立させた重要な作品として、今もなお多くのファンに愛され続けています。

収録曲

(曲名1)
(曲名2)
(曲名3)
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脚注

(脚注1)
(脚注2)
* (脚注3)

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