ハード&ルーズ

ハード&ルーズ

『ハード&ルーズ』は、狩撫麻礼が原作、かわぐちかいじが作画を手がけた日本の漫画作品。また、本作を原作としたOVA作品も制作されている。

ストーリー

物語の主人公は、土岐正造。彼は私立探偵として生計を立てている。事務所には必要最低限の電話と机があるのみ。依頼人との面会は、もっぱら街の喫茶店で行われる。時代に合わせて24時間対応の電話サービスを利用し、依頼の窓口を広げている。

土岐は元ボクサー志望という過去を持ち、ボクシングへの情熱は今も冷めていない。しかし、昨今のボクシング界の風潮には馴染めず、後楽園ホールへ足を運ぶ回数は減ってしまった。それでも、テレビ欄のボクシング中継は欠かさずチェックし、少ない中継を心待ちにしている。

競馬も趣味の一つだが、負けが込んでおり、長年の借金生活を送っている。そんな彼に舞い込む依頼は、浮気調査、人探し、猫探しなど、多岐にわたる。しかし、調査の結果は、依頼人だけでなく土岐自身にも、どこか奇妙な苦味を残すことが多い。

ハードボイルドでありながら、どこかルーズな一面も持ち合わせる探偵・土岐正造の日常を描いた作品。

書籍情報

双葉社より単行本が発売。

単行本

ハード&ルーズ1（1984年5月、ISBN 9784575810837）
ハード&ルーズ2（1985年1月、ISBN 9784575810844）
ハード&ルーズ3（1985年9月、ISBN 9784575810851）
ハード&ルーズ4（1986年5月、ISBN 9784575810868）
ハード&ルーズ5（1986年9月、ISBN 9784575810875）
ハード&ルーズ6（1987年2月、ISBN 9784575810882）
ハード&ルーズ7（1987年8月、ISBN 9784575813999）

新装版

双葉社より新装版も発売。

ハード&ルーズ1（1993年4月、ISBN 4-575-81868-2）
ハード&ルーズ2（1993年5月、ISBN 4-575-81875-5）
ハード&ルーズ3（1993年6月、ISBN 4-575-81882-8）
ハード&ルーズ4（1993年7月、ISBN 4-575-81889-5）
ハード&ルーズ5（1993年8月、ISBN 4-575-81894-1）
ハード&ルーズ6（1993年9月、ISBN 4-575-81901-8）
ハード&ルーズ7（1993年10月、ISBN 4-575-81910-7）

OVA

1992年7月1日には、OVA『ハード&ルーズ 〜私立探偵・土岐正造トラブル・ノート〜』が発売された。

声の出演

土岐正造 - 渡辺裕之
田代 - 山寺宏一
大西修五郎 - 大塚明夫
邦子 - 島本須美
久保 - 青森伸
四条映子 - 江森浩子
女 - 松井菜桜子
バーテン - 鈴木勝美
少年 - 高乃麗
トラック運転手 - 茶風林
男 - 掛川裕彦

スタッフ

エグゼクティブプロデューサー - 蛭田元二
プロデューサー - 高見正人、佐藤昭司
原作 - 狩撫麻礼、かわぐちかいじ「ハード&ルーズ」
監督・脚本・絵コンテ - 石黒昇
キャラクターデザイン・作画監督 - 杉光登
演出 - 花井信也
美術監督 - 明石貞一
撮影監督 - 鳥越一志
音響監督 - 早瀬博雪
原画 - 清積紀文、友田政晴、栫久美子、小沢尚子、阿保孝雄、戸田真一、五月女浩一朗、金子秀一、溝井祐司、青井清年
特殊効果 - 山本公
色指定 - 小山尚美
音楽 - 渡辺勝
音響効果 - 松田昭彦
制作進行 - 浦野徹
制作担当 - 渡辺秀信
制作協力 - 日本アニメーション
アニメーション制作 - アートランド

外部リンク

ハード&ルーズ 〜私立探偵・土岐正造トラブル・ノート〜 - allcinema

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