ハーフライフ (ゲーム)

ハーフライフ：科学施設崩壊とエイリアンとの死闘

[1998年]]、Sierra StudiosからValve Softwareが開発したファーストパーソン・シューティングゲーム]『ハーフライフ』(Half-Life)が発売されました。日本では、初期版を[[ソースネクスト、Game of the Year Edition以降をサイバーフロントが販売しました。

ストーリー：ブラックメサ研究所からの脱出

主人公ゴードン・フリーマン博士は、ニューメキシコ州にある政府管理下の研究施設「ブラックメサ研究所」で、特異物質の分析実験に従事していました。しかし、実験中に異常が発生。施設は崩壊し、凶暴なエイリアンが襲来、研究所は戦場と化します。

H.E.V.スーツ(特殊防護服)を装着していたゴードンは生き延び、エイリアンとの戦闘を繰り広げながら、地上の脱出を目指します。一方、地上からは事故の隠蔽を目論む海兵隊と、大統領直属の暗殺部隊が迫りくるという緊迫した状況に陥ります。

ゲーム性：謎解きとドラマ性を融合したFPS

『ハーフライフ』は、プレイヤーの視点でゲームが展開するFPSです。Valve独自の改良を加えたGoldSrcエンジンを採用しており、従来のFPSとは一線を画すゲーム性を実現しています。

単なる撃ち合いだけでなく、「謎解き」や「仲間との協力」、「ドラマ性」が重視されています。敵エイリアンは高度なAIを搭載し、仲間と協力して戦略的に行動します。単にプレイヤーに向かって攻撃するだけでなく、仲間と役割を分担し、状況に応じて攻撃方法を変え、他の勢力とも戦闘を行うなど、知的な敵として描かれています。

味方キャラクターも状況に応じた適切な行動(援護や回復など)をとり、プレイヤーを支援します。映画的な演出やオープニングも印象的で、プレイヤーは高い没入感を体験できます。これらの革新的な要素が評価され、『ハーフライフ』は50以上の賞を受賞しました。

また、GoldSrcエンジンの高い柔軟性により、多くのMOD(改造データ)が作成されました。特に、『カウンターストライク』は独立した人気タイトルへと発展しました。MODによるオンライン対戦の盛り上がりも、『ハーフライフ』の長寿を支える要因の一つとなっています。海外ではPlayStation 2版も発売されています。

バリエーション：様々なバージョンとスピンオフ作品

『ハーフライフ』には、通常版に加え、グラフィック向上版のHigh Definition Pack、Sourceエンジンによるリメイク版『Half-Life:Source』、ゲーム規制版などが存在します。

さらに、海兵隊や警備員を主人公にしたスピンオフ作品『Half-Life:Opposing Force』『Half-Life:Blue Shift』『Half-Life: Decay』、そしてVR専用の前日譚『Half-Life: Alyx』など、多くの関連作品がリリースされています。

大型MOD『Black Mesa:Source』は、オリジナル版を最新のエンジンでリメイクした作品で、高い完成度を誇ります。

ゲームモードとチャプター：

シングルプレイモードは、難易度を選択でき、敵の耐久力や回復量の差が生まれます。トレーニングモードも用意されています。

本編は19のチャプター構成ですが、オープニングとエンディングを除けば17のチャプターで構成されています。各チャプターはシームレスに繋がり、過去に戻ったりすることが可能です。

登場キャラクターと兵器：

主人公ゴードン・フリーマン博士をはじめ、様々な人間キャラクター(研究員、警備員、海兵隊、特殊部隊など)が登場。エイリアンも、それぞれ異なる特徴と能力を持つ多種多様な種類が登場します。

兵器は、拳銃、マシンガン、ショットガン、ロケットランチャー、ガウスガンなど、種類豊富です。海兵隊の戦車やヘリコプターなども登場し、大規模な戦闘を演出します。

マルチプレイヤー：

『ハーフライフ』には、複数のプレイヤーが対戦できる「Half-Life DeathMatch」モードが存在します。しかし、オンライン対戦は『カウンターストライク』などのMODが主流でした。Steam移行後は、Valveのマッチングサービスを利用するようになりました。協力プレイを楽しむには、『Sven Co-Op』というMODを利用する必要があります。

動作環境：

動作環境は、Sierra版、Steam版、Source版で異なります。Steam版はSteamの起動が必須です。Source版は『ハーフライフ2』のエンジンを使用しているため、より高いスペックが推奨されています。

まとめ：

『ハーフライフ』は、革新的なゲーム性と高い完成度で、FPS史に大きな足跡を残した名作です。その影響は、後続のFPS作品にも色濃く残っています。

もう一度検索