バイオハザード ディジェネレーション

『バイオハザード ディジェネレーション』

『バイオハザード ディジェネレーション』は、カプコンの有名なサバイバルホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』を原作とするフルCGアニメ映画です。この映画は、ゲームのキャラクターやストーリーをもとにした作品で、携帯電話向けのゲームも同時に展開されました。

概要

本作の物語は、ゲーム『バイオハザード2』の延長線上に位置し、時系列的には『バイオハザード4』と『5』の間にあたります。また、この映画には『5』に登場するトライセル社の存在がわずかに描かれており、シリーズ全体のストーリーにつながる要素が含まれています。

デジタル・フロンティアによって制作されたCGアニメは、高いクオリティを誇り、登場キャラクターのデザインはアニメーターの恩田尚之が手掛けています。監督の神谷誠は、過去に『ディノクライシス』のムービーパートを担当した経験があり、本作でもその才能を発揮しています。公式サイトでは、4種類の予告編映像やストーリーの概要、製作者ブログ、スクリーンショットなどが公開されています。

映画は2008年10月18日から31日にかけて劇場公開され、12月26日にはDVDやBD、UMD版もリリースされました。その後、2010年にはレンタルも開始され、DVDおよびBDは全世界で160万本以上を出荷する大ヒットを記録しました。この成功を受けて、続編の製作が発表されました。

ストーリー

物語は、1998年のアメリカ中西部、特殊製薬会社アンブレラによるT-ウイルスの漏洩から始まります。このウイルスに感染した市民は次々とゾンビと化し、政府は「滅菌作戦」として核ミサイルでラクーンシティを攻撃し、都市は消し去られます。これによりアンブレラ社は崩壊し、ウイルスがテロリストの手に渡ることになります。

時は流れて2005年、ラクーンシティの生存者であるレオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドは、それぞれバイオテロとの戦いを続けています。レオンは大統領直属のエージェントとして極秘任務に従事しており、クレアはNGO「テラセイブ」に所属し、薬害の被害者救済に奔走しています。

一方、ウィルファーマ社がハーバードヴィルに研究所を構えることになり、地元住民たちは懸念から反対デモを実施。しかし、空港ではゾンビが出現し、大きな混乱を引き起こします。クレアは生存者たちと共に空港に立てこもりますが、そこで彼女とレオンは再会し、共に絶体絶命の状況に立ち向かうことになります。

登場人物

本作には多くのキャラクターが登場します。レオン・S・ケネディは第1の主人公で、過去の経験からバイオウイルスについての知識が豊富です。クレア・レッドフィールドは女性主人公で、彼女もまたゾンビとの戦いに精通しています。他にも、NGO「テラセイブ」のメンバーや、特殊部隊の隊員など、多彩なキャラクターが物語を彩ります。

また、敵キャラクターも重要な役割を果たします。特殊部隊のメンバーたちは、極限の状況で彼ら自身の命を懸けて生き延びる姿を見せます。

制作スタッフと関連情報

本作は神谷誠監督のもとに製作され、プロデューサーには小林裕幸が名を連ね、CG技術を駆使した映像が特徴です。音楽も高橋哲也が手がけています。

さらに、本作は携帯電話向けのゲームにも展開されており、その内容は映画に基づいたステージ構成となっています。これにより、映画の世界観をさらに楽しむことができます。また、公式アートブックが発表されており、作品の詳細な資料やスタッフインタビューも収められています。

『バイオハザード ディジェネレーション』は、緊迫感あふれるアクションとキャラクターの成長を描いた作品で、ファンから高い評価を受けています。

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