バイクブロス

バイクブロス：オートバイ情報サイトと出版事業の軌跡

バイクブロスは、プロトコーポレーションが運営するオートバイ関連のWebサービスおよび出版事業の名称です。かつては独立した株式会社バイクブロスが運営していましたが、現在はプロトコーポレーションに吸収合併されています。略称として「バイブロ」も用いられていましたが、広く認知されたわけではありません。

設立から事業再編まで

株式会社バイクブロスは、1999年12月に設立されました。当初はロードサービス事業などを展開していましたが、2010年4月に中古車情報誌『Goo』などを発行するプロトコーポレーションの子会社となりました。その後、プロトコーポレーションは、バイクブロスが運営していたオートバイ情報サイト『BikeBros.』と『BikeBros Magazines.』を引き継ぎ、事業を拡大しました。

しかし、赤字が続いたことから、株式会社バイクブロスは2019年3月31日をもってプロトコーポレーションに吸収合併されました。これは、不採算部門の整理と、プロトコーポレーションの『GooBike』事業との連携強化を目的としたものでした。吸収合併に先立ち、2018年12月には運営していた通販サイトを、2019年1月31日をもって終了することが発表され、ポイントサービスも同年12月14日に終了しました。

出版事業の変遷と休刊

株式会社バイクブロスは、長年に渡り多くのオートバイ関連雑誌を発行していました。しかし、2019年1月31日付で雑誌出版事業から撤退し、3月号をもって全雑誌の発行を終了しました。休刊となった雑誌は、『バイクブロス』（首都圏版、関西版、中四国版、九州版）、『ロードライダー』、『アウトライダー』、『HOT BIKE Japan』、『バージンハーレー』、『バージンBMW』、『バージンドゥカティ』、『BMW BIKES』、『DUCATI BIKES』、『月刊ガルル』、『モトメンテナンス』、『モトギアプラス』、『スマイルバイク』などです。

これらの雑誌は、その後、他社への事業譲渡や、新たな雑誌として再出発するなど、それぞれの道を歩むことになりました。例えば、『ロードライダー』はモーターマガジン社から『Heritage&legends』として、『HOT BIKE Japan』は株式会社HLDCから季刊ムック本として、それぞれ新たな形で刊行が続けられています。また、『バージンハーレー』は『VIVID HARLEY』として、『BMW BIKES』は日栄出版から、『月刊ガルル』は『GoRIDE』として、それぞれ再スタートしました。

さらに、『モトメンテナンス』は『モトメカニック』として季刊誌として生まれ変わっています。これらの雑誌の継続や新たな展開は、オートバイ愛好家にとって朗報と言えるでしょう。

まとめ

バイクブロスは、オートバイ情報の発信源として長年貢献してきましたが、2019年の事業再編を機に、その形態を変えながらも、オートバイ文化への貢献を続けています。 かつての雑誌やサービスの終了は残念ですが、多くの雑誌が新たな形で継続されていることは、オートバイ文化の未来への希望を感じさせます。 オンライン上での情報発信は継続されており、今後もオートバイ愛好家にとって重要な情報源であり続けるでしょう。

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