バカとボイン

バカとボイン

こばやしひよこによる漫画作品で、『週刊ヤングジャンプ』から『月刊ヤングジャンプ』へと掲載誌を移しながら連載されました。単行本は全5巻で完結しています。

あらすじ

主人公は、何をやっても中途半端な浪人生・山田太一。彼は、大好きなグラビアアイドル・椎名こころのDVD発売記念握手会に向かいます。しかし、そこで予期せぬ出来事が。こころがビルの屋上から転落し、太一とぶつかってしまうのです。

太一は軽傷で済みましたが、こころは脳挫傷の重体となってしまいます。魂だけの姿となったこころは、太一の前に現れます。そこに、こころの魂を体から切り離そうとする死神が現れますが、太一はこころを助けるために死神と取引をし、こころの死を回避。しかしその代償として、太一とこころの魂は繋がれてしまうのです。

こころを救う方法を聞いた2人は、この世に未練を残したままの魂たちを成仏させる生活を始めることになります。

登場人物

主な登場人物

山田太一

本作の主人公。「バカ」と称される彼は、何をやっても中途半端な浪人生。しかし、グラビアアイドル・椎名こころの応援には熱心です。落下してきたこころとぶつかり、魂だけのこころを見ることができるようになった彼は、こころを助けるために魂を成仏させる生活を送ります。

椎名こころ

グラビアアイドル。「ボイン」と称される彼女は、巨乳の持ち主。制コレグランプリを獲得するも、人気は次第に衰え、DVDの販促に力を入れています。握手会会場のビルから誤って転落し、重体となるも、太一の取引によって死を回避。その後、太一と魂が繋がり、共に魂を成仏させる生活を送ります。ある時期から実体化するようになり、太一の部屋で同居することになります。

死神

人間の魂の緒を切る役割を持つ死神。太一との取引により、こころの魂の緒を切らずにいます。関西弁で話し、ジョークを飛ばすなど、どこか人間味のある一面も。

サブキャラクター

ボンバー赤羽

太一と同じゼミに通う学生。ブルマ好き、ロリコンであるとの噂があり、橘りえのファン。

辰巳五郎

太一と同じゼミに通う学生。アイドル好きだったが、小日向海と恋仲になったことで卒業したと話している。

小日向海

太一と同じゼミに通う学生で、五郎の彼女。霊視能力があり、こころのことも見えていた。

白土美香

太一と同じゼミに通う学生。「正義の味方」として悪を成敗しようとする。太一に気がある。

山田ちづる

太一の妹で中学生。太一の生活をチェックする目的で、太一の部屋に泊まり込んでいる。

岩清水

芸能プロダクションのプロデューサー。こころをスカウトする。

登場する魂

マロン

太一とこころが初めて成仏させた魂。人間の姿だが、実は犬。

橘りえ

自殺してしまったアイドル。ボンバー赤羽がファン。

森山

所謂「色情魔」。盗撮の犯人。

* 白土タケシ

美香の父親。生前は警察官で、犯人を挙げようとして殉職した。

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