バサースト (ニューブランズウィック州)

バサーストは、カナダのニューブランズウィック州北部に位置し、シャルール湾の南端、川の河口に開けた都市です。その歴史は17世紀にフランスからの初期入植者たちがこの地を訪れたことに始まります。当時、この地域はアカディア植民地の一部となりました。

18世紀、七年戦争の結果、アカディアがイギリスの支配下に入ると、バサーストにはイギリスやスコットランドからの入植が本格的に始まり、20世紀にかけてその流れが続きました。都市の名前は、当時のイギリスの政治家である第3代バサースト伯爵ヘンリー・バサーストに由来しています。

1876年には鉄道が開通し、バサースト港との接続が実現。これにより、バサーストは林業と亜鉛鉱山業を中心に産業が発展しました。1881年には、ロマンカトリック教会によってサクレ・クール教会が建てられ、地域の信仰の中心となりました。

人口動勢

バサーストの人口構成は、英語を話す住民とフランス語を話す住民がおおよそ半々であるという特徴があります。2001年の統計によると、英語話者は6,015人、フランス語話者は6,205人、バイリンガルは335人、その他の言語を話す人々は70人となっています。宗教的には、カトリック教徒が人口のおよそ80%を占めています。

教育

バサーストには、ネピジグイット高等学校といった教育機関があります。地域社会の教育を支える重要な役割を担っています。

交通

バサーストには、小規模ながらバサースト空港があります。この空港からは、モントリオールへの定期便が運航されており、地域と他の都市を結ぶ重要な交通インフラとなっています。

まとめ

バサーストは、歴史的な背景、多様な文化、産業の発展が融合した魅力的な都市です。フランスとイギリス、双方の文化が入り混じり、独自のコミュニティを形成しています。シャルール湾に面した豊かな自然環境もまた、この都市の魅力を高めています。この地を訪れる人々は、その歴史と文化、そして温かい人々に触れることができるでしょう。

脚注

外部リンク

* 公式ウェブサイト (英語) (フランス語)

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