バスティア

バスティア：コルシカ島の美しい港町

バスティアは、フランスのコルス地域圏、オート＝コルス県に位置する都市で、その美しい景観と豊かな歴史で知られています。コルシカ島の北部に位置し、カップ・コルス半島の付け根にあたるこの地は、山と海に囲まれた自然の恵み豊かな場所です。

地理と気候

バスティアは、コルシカ島の中でも重要な港町であり、経済の中心地としての役割も担っています。年間平均気温は約15.3℃で、温暖な気候が特徴です。風が強く、雨が激しく降ることもありますが、年間340日は晴天に恵まれます。

歴史

ジェノヴァ共和国時代

バスティアの歴史は、ジェノヴァ共和国の占領以前に存在したカルドという大きな村に遡ります。漁民が住むポルト・カルドと呼ばれる地域が、現在のバスティアの基礎となりました。ジェノヴァ人は、この地を他国の侵略から守るためにバスティーリャ（要塞）を建設し、これが都市としてのバスティアの始まりとなりました。

フランス領以降

18世紀以降、バスティアはフランス領となり、第二次世界大戦では戦災に見舞われましたが、その後、コルシカ島の経済中心地として発展を遂げました。現在では、島内でも数少ない産業集約地であり、商業港やバスティア・ポレッタ空港を擁しています。

交通

道路

RN193は、バスティアとコルシカ各地を結ぶ主要道路です。これにより、島内の移動が容易になっています。

コルシカ鉄道

バスティア駅は、アジャクシオやカルヴィなどの主要都市を結ぶ路線の中心であり、郊外へ向かう路線も充実しています。

海運

バスティア港は、地中海に面したフランス有数の海港であり、年間240万人以上の利用があります。

見どころ

コルス美術館

旧ジェノヴァ総督邸宅を利用した美術館で、コルシカの歴史や文化に触れることができます。コルス民族博物館も併設されており、島の伝統的な生活様式を知ることができます。

シタデル

バスティアの歴史的中心部であり、都市を囲む要塞です。ジェノヴァ共和国時代に建設され、その堅牢な姿は今も残っています。

バスティア出身の著名人

アンリエット・ピュイグ＝ロジェ（音楽家）
アディル・ラミ（サッカー選手）
シャウキ・ベン・サーダ（サッカー選手）
フランソワ・モデスト（サッカー選手）
フランソワ・メニケッティ（作曲家）

姉妹都市

エルディング（ドイツ）
ヴィアレッジョ（イタリア）

バスティアは、コルシカ島の豊かな自然と歴史、文化が融合した魅力的な都市です。ぜひ一度、その美しい街並みを訪れてみてください。

関連項目

SCバスティア - バスティアを本拠地とするサッカークラブチーム。

外部リンク

フランス観光開発機構　バスティア
Official Website of Bastia (フランス語)

もう一度検索