バストール

バストールに関する詳細

機体概要

バストール（Bastole）は、アニメ『聖戦士ダンバイン』に登場する架空の兵器、オーラバトラーの一種です。この機体は、アの国の技術陣によって開発され、最初は高いオーラ力を要求されるビランビー機に対抗するために設計されました。オーラ力の低い操縦者でも快適に扱えることから、ドレイク軍が試作した新型機として位置づけられています。

バストールは、オーラ増幅器を革新的に搭載しており、オーラ使用の効率が高く、必要なオーラ力は6とされています。また、オーラ消費率が非常に低いため、長距離移動をサポートするウイング・キャリバーが不要です。全高は約9.4メートルと、登場するオーラバトラーの中で最大級でありながらも、その細身のフォルムから重量はビランビーよりも約2.4トン軽量です。このため、バストールは非常に高い機動性と敏捷性を持つ機体となっています。

形状はローズ・ピンク色で、頭部は昆虫のような触角や複眼を意識したデザインとなっています。特に特徴的なのは、操縦者の能力によって機体をチューンアップできる点で、他のオーラバトラーには見られない独自の機能です。

武装と運用

バストールはオーラ・ソードを1本、左右の前腕部にワイヤー付のショット・クローを各1基ずつ装備しています。さらに、携行火器としてビランビーと同型の5連装オーラ・ランチャーを1基機体に組み込むことができ、両腕に装備することも可能です。この多様な武装設定により、戦場でも多様な戦術に対応できる能力を持つこととなりました。

バストールはガラリア・ニャムヒーの要望を受けて実質的な専用機として提供され、今までの失態を覆すため、彼女のさらなる力を示す装置となりました。機体は量産されず、後に少数の改良機が製造されたものの、実戦では十分な配備数には至りませんでした。

戦闘と事件

ガラリアはそのバストールを使い、エルフ城攻略戦に臨む中、その性能に感嘆したと語ります。ただし、2度目の出撃ではオーラ力の消耗を考慮し、バラウを使用しています。バストールの新型オーラ増幅器は、期待を超える能力を持ち、ガラリアの戦闘時のオーラ力を高める要因となりました。

特に、ショウ・ザマのダンバインとの激闘は印象的で、両機の増加したオーラ力が激しく衝突し、結果として「オーラロード」が開かれる事態に至りました。バストールは、その初出撃においてダンバインとともに地上界に現れたオーラバトラーとして記録されています。

しかし、ガラリアは再びバイストン・ウェルに帰還することを決意し、ショウ・ザマと共にさらにオーラロードを開こうと試みますが、その過程でバストールは自壊し、大爆発を引き起こしました。この時ガラリアも命を失いました。

その他の情報

設計の原案は大森英敏によって行われ、公式の設定画には「ガラリア専用オーラバトラー」と表記されています。
また、ゲーム『聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説』では、リの国仕様として青色のバストールが登場しています。2021年には「聖戦士ダンバインTV版オーラバトラーで好きなのはどれ？」というアンケートが行われ、バストールは第8位にランクインしました。

スカルマとの関係

バストールと同じく、スカルマ（Skullma）もアの国におけるオーラバトラーの一つですが、配備数は非常に少ないとされています。スカルマは機動性を重視し、軽量な骨を装甲に使用しています。これにより、偵察などの任務に向いている機体と考えられています。


バストールおよびスカルマは、それぞれ異なる特性を持ちながら、アニメ『聖戦士ダンバイン』の中で重要な役割を果たしています。

もう一度検索