バスルームから愛をこめて

バスルームから愛をこめて

山下久美子のデビューアルバム『バスルームから愛をこめて』は、1980年6月にリリースされました。このアルバムは、同名のデビューシングルと同時に発表され、日本コロムビア/BLOW UPから出されました。デビュー当時の彼女の魅力が詰まった作品となっています。

アルバム概要

アルバムのキャッチコピーは「胸のここんとこがキュウンとなるような歌を唄いたいのよね…」というもので、山下久美子が送る思いやりに満ちたメッセージが込められています。このアルバムには、スローテンポやミディアムテンポの楽曲が多く収められており、全体の約8割が失恋をテーマにした心に響くバラードです。特に、同時発売されたシングル『バスルームから愛をこめて』は、彼女の代表作として多くの人に親しまれていますが、シングルのB面に収録されている『Follow You』は今回のアルバムには含まれていない点も興味深いところです。

収録曲

SIDE A

1. バスルームから愛をこめて
2. 次の駅に着いたら
3. 貿易風に流されて
4. 鏡よ…かがみ
5. ハードボイルド・エッグズグラタン

SIDE B

1. ジョニー・ブルース
2. 酒とバラ
3. 一枚だけのビリィ・ジョエル
4. Love Me, Love My Body
5. サイレント・ナイト

楽曲の解説

アルバムのオープニングを飾る「バスルームから愛をこめて」は、彼女のデビューの象徴ともいえる楽曲です。自身の気持ちを率直に表現した歌詞が印象的です。また、次に続く「次の駅に着いたら」では、恋の切ない想いを描写しています。

さらに「貿易風に流されて」では、恋愛の浮き沈みをまるで旅のように表現し、聴く人の心に残る旋律となっています。

参加ミュージシャン

本アルバムには、著名なミュージシャンたちが参加しています。ドラムを担当した林立夫や、渡嘉敷祐一、ベースには後藤次利、高水健司らが名を連ねています。また、エレクトリックギターとして鈴木茂や徳武弘文、アコースティックギターには吉川忠英、笛吹利明が参加しています。

キーボードには松任谷正隆と山田秀俊も参加し、パーカッションでは斉藤ノブやラリー須永などの入念な演奏が聴かれます。このように、バラエティに富んだバックメンバーが集結したことで、山下久美子の音楽がより深みと広がりを持ちました。

結論

『バスルームから愛をこめて』は、山下久美子のデビュー作として特別な意味を持つアルバムです。失恋というテーマを中心に据えた彼女の楽曲は、当時の音楽シーンに新たな風を吹き込み、多くの人々に感動を与えてきました。この作品は今もなお、多くのファンに支持され続けているのです。

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