バソリー

バソリー (Bathory)

バソリーはスウェーデン発のエクストリーム・メタルバンドで、特にクォーソンによる個人プロジェクトとして知られています。1983年に活動を開始し、2004年にクォーソンが心不全で38歳という若さで亡くなるまで、その音楽的影響力を保ち続けました。バンド名は「血の伯爵夫人」として名高いエリザベート・バートリーに由来しています。

音楽スタイル

バソリーの音楽スタイルは、初期においてはディスチャージやG.B.H、エクスプロイテッドといったハードコアパンクバンドや、ブラックサバス、モーターヘッドからの影響を強く受けていました。特に、1987年に発表された3rdアルバム『Under the Sign of the Black Mark』は、今日のブラックメタルシーンの原点とも称されています。この作品は、後の多くのアーティストに大きな影響を与えました。

それ以降の作品でも進化を続け、1988年の4thアルバム『Blood Fire Death』では、従来の速くて音質の悪いスラッシュメタルから、より荘厳なスタイルへとシフトしていきました。このアルバムにより、ノルディック神話に基づくヴァイキング・メタルの要素も取り入れられ、さらに5thアルバム『Hammerheart』ではその方向性が際立ちました。このように、バソリーは音楽的なジャンルを超えて影響を及ぼし、アンダーグラウンドのメタルシーンにおける重要な位置を確立しました。

ディスコグラフィー

バソリーのリリースには以下のアルバムがあります：

• - Bathory（1984年）
• - The Return......（1985年）
• - Under the Sign of the Black Mark（1987年）
• - Blood Fire Death（1988年）
• - Hammerheart（1990年）
• - Twilight of the Gods（1991年）
• - Requiem（1994年）
• - Octagon（1995年）
• - Blood on Ice（1996年） - 録音は1989年に行われました。
• - Destroyer of Worlds（2001年）
• - Nordland I（2002年）
• - Nordland II（2003年）

また、コンピレーションやベスト盤も存在し、『Katalog』（2001年）や『In Memory of Quorthon』（2006年、CD3枚+DVD1枚のボックスセット）などがリリースされています。

Quorthon名義の作品

さらに、クォーソン名義でのソロアルバムもあり、以下の作品が存在します：

• - Album（1994年）
• - Purity Of Essence（1997年）

影響と受容

バソリーはその影響力から日本を含む多くの国において多くのファンを生み出しましたが、驚くことに日本盤はこれまでリリースされていません。このような状況にありながら、バソリーの音楽は今なお熱烈に支持され続けており、特に初期作品はメタルシーンの地下での反響を高めています。

多くの後続のバンドやアーティストがバソリーを参考にしており、そのサウンドやテーマは多様な形で受け継がれています。彼らの音楽は、メタルの進化を示す象徴であり、さらなる発展を期待されています。

もう一度検索