バター08

バター08について

バター08（Butter 08）は、1990年代に活動していた短期間の音楽プロジェクトです。このバンドは、チボ・マットの本田ゆかと羽鳥美保、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンのラッセル・シミンズ、スケルトン・キーのリック・リー、そして映画監督のマイク・ミルズから成り立っていました。彼らは1996年に、ビースティ・ボーイズが運営していたレコードレーベル「グランド・ロイヤル」からセルフタイトルのアルバム『バター』を発表しました。

アルバム『バター』の特徴

このアルバムは、後にチボ・マットのメンバーとなるティモ・エリスやショーン・レノンによるゲストパフォーマンスが含まれるなど、多彩な音楽的コラボレーションが特徴です。また、いくつかのグランド・ロイヤルの所属アーティストや、映画制作者エヴァン・バーナードのパフォーマンスも収録されています。

バター08の音楽スタイルは、突飛なリズムとユニークなメロディを融合させており、聴く人々を楽しませます。特に「9MM」や「シャット・アップ」といったトラックは、彼らの魅力を引き立てています。特筆すべきは、ショーン・レノンがキーボードを演奏した「イッツ・ザ・レイジ」のように、豪華なコラボレーションがたくさんあったことです。

アルバムには全12曲が収録されており、日本盤限定としてボーナストラックも追加されています。「ハード・トゥ・ホールド」やエヴァン・バーナードのボーカルをフィーチャーした「ディゴブラ」も特に人気です。

バター08の誕生

バター08の結成は、1995年に行われたチボ・マットによるシングル「Know Your Chicken」のレコーディングセッションがきっかけとされています。この夜、メンバーたちは音楽のインスピレーションを共有し、その後デモテープがマイクDに送られました。彼はその音楽にすぐ魅了され、バンドをグランド・ロイヤルと契約させるべく動きました。

音楽的影響と遺産

さまざまな音楽的背景を持つメンバーたちが集まったバター08は、そのユニークなサウンドで特定のファン層を魅了しました。彼らの曲「Degobrah」のリミックスは、1997年の映画『バッドデイズ (City of Industry)』のサウンドトラックにも収録されており、その活動は音楽にとどまらず多方面にわたりました。

残念ながら、バター08は長くは続かず一枚のアルバムをリリースしただけです。しかし、彼らの音楽はその独創性と個性により、今もなお多くのリスナーに親しまれています。短命だったバンドですが、その存在は決して忘れられることはないでしょう。

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