バディ・カーライル

アール・レスター・カーライル：苦難を乗り越えたベテラン右腕

アール・レスター "バディ" カーライル（Earl Lester "Buddy" Carlyle, 1977年12月21日 - ）は、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ出身の元プロ野球選手（投手）。右投左打。

プロ野球選手としての軌跡

1996年のMLBドラフト2巡目（全体38位）でシンシナティ・レッズから指名を受けプロ入り。その後、サンディエゴ・パドレスへ移籍し、1999年にメジャーデビューを果たしました。シーズン終盤には初勝利も記録。

阪神タイガースでの挑戦 (2001-2002)

2000年オフに阪神タイガースへ入団。1年目は7勝10敗、防御率3.87とまずまずの成績を残すも、2年目は不調に苦しみ、シーズン未勝利に終わりました。外国人枠の関係もあり、2002年オフに解雇。

MLB、KBOでの奮闘

その後は、カンザスシティ・ロイヤルズ、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、フロリダ・マーリンズと渡り歩きましたが、なかなかメジャーに定着できず。2006年には韓国プロ野球（KBO）のLGツインズへ移籍。

ブレーブスでの再起と日本ハムでの挑戦 (2007-2010)

2006年オフにアトランタ・ブレーブスと契約。2007年には7年ぶりのメジャー勝利を挙げるなど、復活の兆しを見せました。2009年には北海道日本ハムファイターズへ移籍。しかし、日本の野球への適応に苦しみ、1年で退団。

ヤンキース、メッツでの晩年 (2011-2015)

2010年オフにニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約。その後、トロント・ブルージェイズ傘下を経て、2014年にニューヨーク・メッツでメジャー復帰を果たしました。2015年までメッツでプレーし、同年オフにFA。

現役引退と指導者としての転身

2016年5月、古巣アトランタ・ブレーブスのコーチ補佐に就任し、現役引退を表明。2017年からはロサンゼルス・エンゼルス傘下AA級モービル・ベイベアーズのコーチ、2018年からはエンゼルス傘下マイナー巡回ピッチングコーディネーターを務めています。

人物像

2009年5月に1型糖尿病を発症していることを公表。2010年には、同じ病気を患う阪神の岩田稔選手と対談し、互いを励まし合いました。

プレースタイル

最速150km/hを超える速球と、スライダー、カーブ、チェンジアップなどを織り交ぜた投球が持ち味。先発、中継ぎの両方をこなせるユーティリティ性も魅力でした。

詳細情報

年度別投手成績 (NPB、MLB)
記録 (NPB初登板、初勝利など)
背番号
関連項目
メジャーリーグベースボールの選手一覧 C
北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧
阪神タイガースの選手一覧
北海道日本ハムファイターズの選手一覧
外部リンク
MLB, ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs などの選手情報
* NPB.jp 日本野球機構の個人年度別成績

カーライルは、決して順風満帆な野球人生ではありませんでしたが、様々な困難を乗り越え、長く現役を続けた努力の人でした。引退後は指導者として、次世代の育成に力を注いでいます。

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