バトルシップ (映画)

映画『バトルシップ』の概要

映画『バトルシップ』(原題: Battleship)は、2012年に公開されたアメリカのミリタリーSFアクション映画である。この作品は、同名のボードゲームが原作となっており、監督はピーター・バーグ、脚本はジョン・ホーバーとエリック・ホーバーが手がけた。映画にはアレクサンダー・スカルスガルド、テイラー・キッチュ、ブルックリン・デッカー、リアーナ、浅野忠信、リーアム・ニーソンなど豪華なキャストが揃う。

この映画は、2012年の東京で初めて公開され、続いて米国ではユニバーサル・ピクチャーズによって公開された。製作には2億ドルがかけられたものの、全世界の興業収入は約3億300万ドルという結果に終わり、商業的には成功とは言えなかった。

ストーリー

プロローグ

物語は、太陽系外の地球型惑星との交信を試みる国際的なビーコンプロジェクトから始まる。このプロジェクトの一環として、ハワイのオアフ島に施設が設けられ、数年後の2012年には14か国以上の海軍将兵2万人が参加し、環太平洋合同演習（リムパック）が開催される。演習中、アメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」のアレックス・ホッパー大尉は、恋人サマンサにプロポーズしようとするが、海上自衛隊のナガタ一等海佐とのトラブルから、厳しい状況に直面する。

宇宙からの襲来

演習の最中、宇宙から5つの不明な物体が地球に向かって降下し、そのうち1つが人工衛星と衝突し、世界中に破片を撒き散らす。残りの4つはハワイ近海に降下し、リムパック艦隊が調査に向かうが、異星の機動兵器に囲まれ、壮絶な戦闘が繰り広げられる。アレックスの兄ストーンが艦長を務める船は、突然のエネルギーフィールドに遮られ、異星人による攻撃が開始される。

フィールド内での攻防

混乱が続く中、アレックスは艦の指揮を任され、兄を奪った敵に対して怒りを抱きながらも、仲間と共に反撃計画を練る。彼は、異星人がハワイの送信施設を占拠しようとしていることを知り、その妨害を試みる。彼の友人や海軍の仲間と共に戦い、敵との戦闘を繰り広げる中、才能や勇気を振り絞って、どうにか勝利を収めようとする。

最後の戦い

アレックスは、退役した戦艦ミズーリを使って異星人への反撃を提案し、昔の兵士たちが協力する。彼らは、旧式の軍艦の持つ力を再活用し、異星人の船に立ち向かう。アレックスは機動性を生かして大胆な戦術を展開し、敵を撃破しようとする。最終的にエネルギーフィールドを消滅させ、敵基地を破壊することに成功するものの、敵からの最後の攻撃が続く。

エピローグ

戦闘が終わり、アレックスは叙勲式で特別な勲章を授与される。戦友たちとの絆や失った者たちへの思いを抱きつつ、彼は新たな未来へと歩み出す。一方、物語は異星人の新たな動きを暗示しながら、次の展開へと繋がる余韻を残して終わる。

キャスト

映画で特に目立つキャラクターはアレックス役のテイラー・キッチュ、ナガタ役の浅野忠信、そしてリアーナが演じるコーラ・レイクスなどである。様々な背景を持つ登場人物が集まり、それぞれの物語が交差しながら、壮大なアクションが展開される。

製作と評価

本作はアメリカ、ハワイ、カリフォルニアなどで撮影が行われ、実際の海軍施設も使用された。科学考証の協力もあり、戦艦ミズーリなどの実物も登場しリアリティが追求された。しかし、興行成績は期待に反し、批評家からも厳しい評価を受けることとなった。本作は、視覚的なアクション映像や豪華キャストが話題になるも、物語やキャラクターの描写には賛否が分かれる結果となった。

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