バトルシップ (映画)

映画『バトルシップ』について

『バトルシップ』は、2012年に公開されたアメリカのミリタリーSFアクション映画で、同名のボードゲームを元に作られています。本作は、ピーター・バーグが監督、ジョン・ホーバーとエリック・ホーバーが脚本を手掛け、アレクサンダー・スカルスガルド、テイラー・キッチュ、リアーナなどが主要キャストとして出演しています。映画はハワイと戦艦ミズーリで撮影され、2012年4月3日に東京、5月18日にアメリカで公開されました。制作費は約2億ドルでしたが、興行収入は全世界でしめて3億300万ドルにとどまりました。

ストーリーの概要

物語は、国際ビーコンプロジェクトが太陽系外の地球型惑星と通信を試みるプロジェクトから始まります。ハワイ、オアフ島に設置された送信施設から信号を発信している最中、2012年には14か国の海軍が参加する環太平洋合同演習（リムパック）が行われます。ここでアメリカ海軍のアレックス・ホッパー大尉は、恋人のサマンサと結婚したい意志を示しますが、演習中に日本の海上自衛隊のナガタ海佐とトラブルを起こしたことで、彼の思惑は厳しくなります。

演習中、突如宇宙から不明な物体が降下し、その一部が衛星と衝突。残りの物体はハワイ近海に現れ、異星人の襲撃が始まります。この危機に直面し、アレックスの兄ストーンが指揮する艦艇が敵に接触しますが、3隻の艦は異星人の強力なエネルギーフィールドにより隔離され、存亡の危機に陥ります。

戦闘の激化

アレックスは、兄の命を賭けた戦闘に挑みますが、異星人の先制攻撃により艦艇は次々と沈められてしまいます。兄を失ったアレックスは怒りに燃え、仲間たちとともに敵に反撃を開始します。ナガタの提案で、津波ブイを使った敵位置の索敵方法を駆使し、アレックスの艦は異星人に対抗しますが、その後またしても艦が攻撃を受け、アレックスたちは苦境に立たされます。

反撃の糸口

孤立したアレックスたちは、記念艦「ミズーリ」の再起動に挑むことを決意します。退役鋭士たちの助けを借り、アレックスは「ミズーリ」を使って敵に挑むことを提案します。この戦艦の特性を生かした戦術で、アレックスは異星人の艦船に対して圧倒的な火力を浴びせることに成功します。ミズーリはその重装甲に守られながらも、数々の危機を乗り越えていきます。

クライマックスと結末

物語は、ミズーリが異星人の通信施設を攻撃することでクライマックスを迎えます。最終的に、他の艦艇からの支援が到来し、完全に異星人の脅威を打破することができるのです。戦闘の結果、アレックスたちは名声を得、英雄として讃えられます。

評価と反響

『バトルシップ』は製作費に対して興行成績がふるわず、批評家たちの評価も厳しいものでしたが、日本では浅野忠信の出演が話題となり、一定の成功を収めました。しかし、作品自体は多くの批評にさらされ、ゴールデンラズベリー賞にもノミネートされ、最低作品賞を獲得するなど、賛否が分かれる結果となりました。映画は終焉を迎えるも、続編や派生作品の可能性を示唆するシーンで締めくくられました。

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