バトル・オブ・ロサンゼルス

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン（RATM）の3rdアルバム『バトル・オブ・ロサンゼルス』（1999年）は、彼らのオリジナルアルバムとしては最後の作品です。タイトルが示すように、1992年のロス暴動をテーマにした、社会に対する怒りとメッセージが込められた作品となっています。

アルバムの特徴

メッセージ性: ロス暴動を背景に、社会不正や政治腐敗に対する強いメッセージが込められています。
音楽性: ヘヴィなギターリフ、ラップボーカル、スクラッチなど、RATMならではの音楽性が炸裂しています。
話題性: 過激なプロモーションビデオや、数々の映画・TV番組への楽曲提供など、話題に事欠きませんでした。

プロモーションビデオ

収録曲「スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアー」のPVは、マイケル・ムーア監督が手掛け、ニューヨーク証券取引所前でゲリラ撮影されました。この撮影で、ムーア監督はニューヨーク市警察に逮捕され、その様子がPVに収められています。過激な内容が話題を呼びました。

収録曲とタイアップ

「テスティファイ」：千葉真一主演の映画『宇宙快速船』の映像が使用されています。
「ゲリラ・ラジオ」：PRIDEを放送していたフジテレビのメインテーマや、ニッポン放送『オールナイトニッポン』のBGMとして使用されました。
「カーム・ライク・ア・ボム」：映画『マトリックス リローデッド』のエンドロールで使用されました。
* 「ノー・シェルター」：映画『GODZILLA』のエンドロールで使用されました（日本盤ボーナストラック）。

受賞と評価

2001年のグラミー賞最優秀ロックアルバム賞にノミネートされ、2003年には『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』で426位にランクインするなど、高い評価を得ています。

収録曲リスト

1. テスティファイ - Testify (3:30)
2. ゲリラ・ラジオ - Guerrilla Radio (3:26)
3. カーム・ライク・ア・ボム - Calm Like A Bomb (4:58)
4. マイク・チェック - Mic Check (3:33)
5. スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアー - Sleep Now In The Fire (3:25)
6. ボーン・オブ・ア・ブロークン・マン - Born Of A Broken Man (4:41)
7. ボーン・アズ・ゴースツ - Born As Ghosts (3:21)
8. マリア - Maria (3:48)
9. ヴォイス・オブ・ザ・ヴォイスレス - Voice Of The Voiceless (2:31)
10. ニュー・ミレニアム・ホームズ - New Millennium Homes (3:44)
11. アッシュズ・イン・ザ・フォール - Ashes In The Fall (4:36)
12. ウォー・ウィズイン・ア・ブレス - War Within A Breath (3:37)
13. ノー・シェルター - No Shelter (4:06) ※日本盤ボーナス・トラック

『バトル・オブ・ロサンゼルス』は、RATMの熱いメッセージと革新的な音楽性が融合した、ロック史に残る名盤と言えるでしょう。

もう一度検索