バナナカルチャー

株式会社バナナカルチャーの概要

株式会社バナナカルチャー（Banana Culture Co., Ltd.）は、韓国の芸能事務所として知られていました。2016年3月には、中国企業のバナナプロジェクトと提携し、バナナカルチャーエンターテインメントを設立して業務を移行しました。しかし、2020年3月25日に事業を終了することになりました。

事業内容

バナナカルチャーは、韓国の著名な俳優や歌手のプロモーション活動を展開しており、多様なエンターテイメント事業に取り組んでいました。その中には、人気ドラマや映画、テレビ番組の制作、さらには衛星放送やインターネット放送事業、音楽制作と流通などが含まれていました。また、最近ではエネルギー事業にも進出し、油田開発を子会社を通じて行っていたことでも注目されていました。さらに、アイドル育成番組「PRODUCE 48」には練習生を派遣するなど、幅広く活動を行っていました。

バナナカルチャーの略歴

バナナカルチャーの歴史は、1984年にイエダン企画として設立されたことから始まります。社長にはビョン・デユン氏が就任しました。1992年には法人化し、イエダン音響株式会社として新たなスタートを切りました。

2000年にはKOSDAQに上場し、映画業界にも進出。その後、ロシアクラシックアジア版権を独占契約し、Yedang Classicレーベルを設立して芸能マネージメント事業へも参入しました。また、2003年には韓国のドラマ「冬のソナタ」を日本に供給し、Trigrow Picturesを買収してゲーム事業にまで足を踏み入れます。

2005年、衛星放送事業への進出を果たし、次の年2006年にはミュージカルなどの商業公演に関わる事業を開始しました。2010年には企業イメージ向上のため商号をイエダンカンパニーに変更し、創業者のピョン・ドゥソプ氏が代表理事として選ばれました。

しかし、その後2013年6月には、会長のピョン・ドゥソプ氏が自殺という悲劇が発生。この影響を受けて、同年8月には新たに株式会社イエダンエンターテインメントを設立し、9月にはウェルメイドスターエムが筆頭株主となりました。2014年には、ウェルメイドスターエムが会社名を変更したり、EXIDがイエダンエンターテインメントに所属することとなるなど、事務所の再編が進められました。

主な所属タレント

バナナカルチャーには、多様な分野で活躍するタレントが在籍していました。歌手としては、Rare Potatoやドンヒョン、ソンウン、シン・ジスなどが所属しました。また、俳優部門にはハ・スンリというタレントもおり、多くのファンに親しまれていました。

過去には、ソテジワアイドゥルやEXIDといった人気の歌手も所属していましたが、彼らの多くは後に他の事務所へと移籍しました。特にEXIDのメンバーは、数々のヒット曲を持ち、韓国の音楽シーンで名を馳せていました。これらの芸能人は、バナナカルチャーのブランド名を背負って活動していました。

終わりに

バナナカルチャーは短い期間でありながら、韓国のエンターテインメント界において多くの影響を与えた芸能事務所の一つです。多彩なタレントプロモーションとメディア事業に注力しましたが、2020年に廃業となったことにより、その歴史に幕を閉じました。

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