バネス・マーティロスヤン

バネス・マーティロスヤン

バネス・マーティロスヤン（Vanes Martirosyan）は1986年5月1日にアルメニアのアボヴャンで出生。彼の父親のノリク・マーティロスヤンも元プロボクサーで、彼の影響を受けて早くからボクシングに親しむことになります。マーティロスヤンは4歳の時にアメリカに移住し、カリフォルニア州グレンデールで育ちます。7歳からボクシングを始め、父親の指導の下で技術を磨くために中学校を中退する決断をしました。

アマチュア時代

彼のアマチュアキャリアは成功に満ちており、2004年1月の全米選手権においてウェルター級（69kg）で出場し準決勝に進出しました。その後、同年のアテネオリンピック国内予選ではティモシー・ブラッドリーとオースティン・トラウトを破り、アメリカ代表としての世界選手権出場を決めました。アテネオリンピックにおいてもウェルター級で戦いましたが、2回戦でロレンソ・アラゴンに敗れました。アマチュア時代の戦績は、120勝10敗でした。

プロボクサーとしてのキャリア

彼は2005年4月にプロデビューし、以来多くのタイトルを獲得することになります。2009年12月19日にはウィリー・リーとの試合でNABF北米スーパーウェルター級とNABO北米スーパーウェルター級の王座を完全に獲得しました。

2010年は特に成功の年で、元IBF世界スーパーウェルター級王者のカシム・オウマに対して判定勝ちを収め、NABF王座の初防衛に成功したほか、NABO王座も守り続けました。また、この年の6月にはニューヨークでの試合でWBAインターナショナルスーパーウェルター級王座を獲得するなど、名実ともに実力を証明します。

2011年、ロサンゼルスで行われたサウル・ローマンとのWBC世界スーパーウェルター級シルバー王座決定戦でTKO勝利を収め、ここでもタイトルを手中に収めます。その後も、トロイ・ローリーとの試合での勝利を経て、世界タイトル挑戦の権利を手にしたり、さらなるタイトル防衛戦に臨んだりと着実にステップを踏んでいきました。しかし、2012年のララとの試合や、2013年のアンドラーデとの試合では、負傷や判定負けにより望んだ結果を得られず苦い経験をすることになります。

最近の活動と私生活

2014年以降もさまざまな挑戦を続け、WBOインターコンチネンタルスーパーウェルター級王座を手にしましたが、その後の試合では苦戦が続き、2018年にはゲンナジー・ゴロフキンとの試合でKO負けを喫します。

さらに、プライベートでは2019年9月に家庭内でのトラブルから逮捕されるという不祥事も経験するなど、波乱の人生を送っています。

獲得タイトル

マーティロスヤンはNABF北米スーパーウェルター級王座、NABO北米スーパーウェルター級王座、WBAインターナショナルスーパーウェルター級王座、WBC世界スーパーウェルター級シルバー王座、WBOインターコンチネンタルスーパーウェルター級王座を獲得しており、その戦績は注目に値するものです。

結論

プロボクシングの世界で数々の成績を残しているバネス・マーティロスヤンは、今後の活躍が期待される選手です。彼の情熱と挑戦は、多くのファンと次世代のボクサーにインスピレーションを与え続けています。

もう一度検索