バラード郡 (ケンタッキー州)

バラード郡の概要

バラード郡は、アメリカ合衆国ケンタッキー州の西部に位置する郡です。1842年にヒックマン郡とマクラッケン郡の一部を合わせて設立されました。郡の名前は、アメリカ独立戦争で斥候として活躍し、米英戦争では中隊を指揮したブランド・バラード大尉に敬意を表して名付けられました。

2010年の国勢調査では、郡の人口は8,249人と報告されており、2000年の8,286人からわずかに減少しています。郡庁所在地はウィックリフであり、人口688人を抱えています。また、郡内で最大の都市はラセンター市で、人口は1,009人です。

バラード郡は、イリノイ州にも跨るパデューカ小都市圏に属しています。また、アルコール飲料の販売が制限されている「ドライ郡」（禁酒郡）であることも特徴の一つです。

歴史

1842年、バラード郡はヒックマン郡とマクラッケン郡の一部を統合して誕生しました。郡名の由来となったブランド・バラード大尉は、ケンタッキー州の開拓者であり、軍人としても活躍しました。アメリカ独立戦争ではジョージ・ロジャース・クラーク将軍の斥候として、また米英戦争では自ら中隊を率いて戦いました。

1880年2月17日には、郡庁舎が火災に見舞われ、郡の初期の記録の大部分が失われるという出来事がありました。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局によると、バラード郡の総面積は273.60平方マイル（708.6 km2）です。このうち、陸地面積は251.16平方マイル（650.5 km2）で、水域面積は22.44平方マイル（58.1 km2）となっています。水域率は8.20％です。

隣接する郡は以下の通りです。

北：プラスキ郡 (イリノイ州) - オハイオ川を挟んで対岸
東：マクラッケン郡
南：カーライル郡
南西：ミシシッピ郡 (ミズーリ州) - ミシシッピ川を挟んで対岸
* 西：アレクサンダー郡 (イリノイ州) - オハイオ川を挟んで対岸

人口動態

2000年の国勢調査に基づく人口統計データは以下の通りです。 (具体的な数値は省略)

都市と町

バラード郡には、ウィックリフやラセンターといった都市や町があります。

アックス湖湿地州立自然保護区

郡内には、アックス湖湿地州立自然保護区があります。この保護区は458エーカー（1.83 km2）の広さを持ち、バーロー・ボトムズに位置しています。アックス湖湿地の一部であり、少なくとも8種の希少な植物や動物が生息しています。また、北アメリカ水禽管理計画では、優先度の高い湿地として指定されています。

まとめ

バラード郡は、歴史的な背景を持ち、自然豊かな地域です。禁酒郡であることや、希少な動植物が生息するアックス湖湿地州立自然保護区があることなど、ユニークな特徴を持っています。

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