バルタ市

バルータ：ベネズエラのミランダ州に位置する自治体

バルータ（Municipio Baruta）は、ベネズエラのミランダ州に位置する自治体であり、カラカス都市圏の南部に位置しています。市庁所在地はバルータにあり、2001年の人口は約26万人です。

地理

バルータはミランダ州の北部に位置し、カラカスの南に広がっています。北はチャカオ市やスクレ市とグアイレ川を境に接しており、カラカス盆地の南端に位置します。ラス・メルセデスやチュアオといった平地には、国の機関や大企業の拠点が置かれ、首都機能の一部を担っています。市議会もこの地域にあります。

バルータの本来の中心地は、マンサナレース川沿いの「バルータ」地区にありました。現在も市役所はこの地区に置かれています。バルータの東にはラ・トリニダーという小さな盆地があり、その他の地域は起伏に富んだ山地や丘陵地が広がっています。北部と中部が住宅地として開発されており、南部はまだ宅地化が進んでおらず、豊かな自然が残っています。南東部はスアピテ川の流域です。

主な河川:

グアイレ川
バルタ沢
ラグアイリタ沢
マンサナーレス川
ラボジェラ沢
スアピテ川

隣接する市:

首都地区：リベルタドール
ミランダ州：エル・アティージョ、グアイカイプーロ、クリストーバル・ロハス、スクレ、チャカオ、パス・カスティージョ

構成する区:

バルータは3つの区で構成されており、ヌエストラ・セニョーラ・デル・ロサリオ・デ・バルータ区が市庁所在地です。

エル・カフェタル区
ラス・ミナス・デ・バルータ区
ヌエストラ・セニョーラ・デル・ロサリオ・デ・バルータ区

歴史

バルータの地には、スペイン人が侵入する以前からインディオが居住していました。市の名前は、当時のカシケの一人であるバルタに由来します。16世紀末には、アロンソ・アンドレア・デ・レデスマの農園があり、穀物が栽培されていました。1620年8月19日に「サン・フランシスコ・デ・パウラ」として公式に町が始まりました。

1772年の人口は1984人でしたが、この年にバルータからエル・アティージョが分離しました。1823年の人口は2218人で、農村地帯でした。20世紀後半には、カラカスの人口増加に伴い、住宅地が急速に開発され、市街地化が進みました。

政治

2000年以降、バルータの首長は野党である正義第一のエンリケ・カプリーレス・ラドンスキが務めています。カプリーレスは2004年5月に逮捕されましたが、2002年4月のクーデター未遂の際に、群衆を扇動してキューバ大使館を襲撃させたという容疑がかけられました。カプリーレスは無罪を主張しましたが、裁判中の2004年10月に再選を果たしました。

交通

公共交通機関:

鉄道や地下鉄は通っていません。カラカスの地下鉄駅からは、メトロバスがバルータ行きとエルアティジョ行きのバスを運行しています。カラカスと同様に、民間のバスも多く運行しています。

自動車道:

カラカスバルータ自動車道 (Autopista Caracas Baruta)：バルータ、トリニダーから北に伸び、チャカオ市に連絡します。
* エルアティージョ自動車道 (Autopista El Hatillo)：西に伸びてエルアティージョ市に連絡します。

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