バルトロン (BALTRON)
『バルトロン』は、
1986年に
東映動画(現在は
東映アニメーション)によってリリースされた
ファミリーコンピュータ向けのゲームソフトです。この作品は、
東映動画の初のゲーム作品で、横スクロールシューティングのジャンルに位置づけられています。
ゲームの設定とストーリー
プレイヤーは、「ジストリアス」という
自機を操作し、様々な敵キャラクターと戦いながらステージを進んでいきます。ゲームは、進行方向の敵を打ち倒しながら、最終目的であるボスキャラクター「バルトロン」を倒すことを目指します。
ゲームプレイとシステム
操作方法
プレイヤーは方向キーと2つのボタン(AボタンとBボタン)を用いてジストリアスを操ります。Aボタンを押すことで、前方へのショット及び斜め下方へのミサイルを発射し、敵を攻撃することができます。一方、Bボタンと方向キーの組み合わせにより、特定の特殊効果を発動させることができます。
- - B + 左または右(逆方向入力):ジストリアスの進行方向が反転。
- - B + 上:全ての敵を一掃する強力なフラッシュボンバーを使用(エネルギー消費)。
- - B + 下:一定のエネルギーを消費して、別のエリアへワープ可能。
ジストリアスのエネルギーは、時間の経過とともに徐々に減少し、特殊攻撃を使用すると特に大きく減少します。エネルギーがゼロになるとゲームオーバーとなり、敵や敵の弾、地形に衝突しても失敗となります。
アイテム
特定の位置からアイテムが発射され、プレイヤーを助けてくれます。主に以下の2種類のカプセルがあります。
- - 青色カプセル:ジストリアスのエネルギーを最大まで回復。
- - 黄色カプセル:バリアが付与され、一定時間ジストリアスが無敵に。ただし、地形に当たるとダメージを受けます。
また、時折現れる動物型のアイテムもあります。コアラは
1UPに繋がりますが、敵攻撃で消されることに注意が必要です。
ステージ構成
ゲームには512のエリアが存在し、ステージは屋外と洞窟内の構成が交互に出現する特性があります。エリア内の敵を十分に倒すことで次のエリアへ進むことができます。地形が狭まるにつれて敵の攻撃がさらに激化するため、プレイヤーにとっては緊張感のある展開が続きます。最終エリアをクリアするとBGMが変わり、ボス「バルトロン」との戦いが始まります。撃破すればゲームクリアとなり、次の難易度への挑戦が始まります。
評価
本作はゲーム誌『
ファミリーコンピュータMagazine』において、読者投票による「ゲーム通信簿」で評価され、スコアは13.19点(満30点)でした。また、当時の特別付録『ファミコン
ロムカセット オールカタログ』では、「グラディウスタイプのゲーム」との紹介もされているとのことです。
関連項目
この作品は、横スクロールシューティングの古典として多くのゲーマーに知られており、今もなお記憶に残るタイトルです。