バルニム6世 (ポメラニア公)

バルニム6世（1365年頃 - 1405年9月22日）は、ポメラニア公ヴァルティスラフ6世とアンナ・フォン・メクレンブルク＝シュタルガルトの長男として生まれました。1394年に父の跡を継ぎ、ヴォルガスト公領を統治しました。

生涯

バルニム6世の治世は、領内の都市との対立に彩られていました。彼はしばしば、いとこにあたるスウェーデン、デンマーク、ノルウェー王エーリクの軍事支援を仰ぎました。

また、トーマス・カンツォーによれば、若い頃にはポメラニアで海賊行為に関与していたとされています。議会と市民の合意により対立が終結した後、バルニム6世はバルト海の海賊行為に反対するデンマーク、ノルウェー、スウェーデンの女王マルグレーテ1世とハンザ同盟の同盟軍と戦いました。文献によると、バルニムは私掠船を指揮したと伝えられています。1398年には、リューベックが所有する船を海賊対策に使用せざるを得ない状況となりました。遠征中に捕らえられたバルニムはポーランドに送還され、その後は海上で海賊行為に手を染めることはありませんでした。

1402年、バルニムは2,400人の戦士を率いてリューベックに対して争いを仕掛けました。最後の戦いの前には、町民や農民の財産を略奪したとされています。リューベック守備隊との衝突でバルニムは敗北し、重傷を負いました。この戦いでは多くの騎士が命を落とし、他の騎士たちは逃亡したと伝えられています。

バルニムの墓碑には、彼が大学で徹底的な教育を受けたことが記されています。彼は1405年、ペストの流行中にデンバ・グラの邸宅で亡くなり、自身の希望により、バルト海に近いケンツ村の教区教会に埋葬されました。

ケンツの教区教会には、バルニム6世の等身大の木製の横たわる像が残されています。これは、現存する最古のグリフ家の公爵の男性像であり、ゴシック様式の聖遺物箱の形をした公爵の石棺の一部です。この石棺は1405年頃に製作され、1600年頃に改修されています。また、同教会には、バルニムの子孫であるフィリップ1世がバルニムの胸像を刻んだ碑文を建てましたが、その顔の特徴は石棺の特徴と一致しています。17世紀前半に作成されたバルニム6世とされる肖像画も現存しています。

結婚と子女

バルニム6世は、おそらくニュルンベルク城伯フリードリヒ5世とエリーザベト・フォン・マイセンの娘であるフェロニカと結婚し、以下の子女をもうけました。

ヴァルティスラフ9世（1395/1400年 - 1457年） - ポメラニア公
バルニム7世（1403年 - 1449年） - ポメラニア公
* (?) エリーザベト（1405年 - 1473年） - クルンミンおよびベルゲン女公

バルニム6世は、その生涯において多くの困難に直面しましたが、ポメラニア公として確かな足跡を残しました。彼の遺産は、ケンツ村の教会に残る墓碑や肖像画を通して、今も私たちに語りかけています。

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