バルバラ・ティモ

バルバラ・ティモ：国境を越えて活躍する柔道家

バルバラ・ティモ（Barbara Timo、1991年3月10日 - ）は、ポルトガルを代表する柔道選手です。ブラジル出身であり、70kg級を主戦場として国際大会で数々の実績を残してきました。

ブラジルからポルトガルへ

当初はブラジル代表として活躍していました。2013年のグランプリ・タシュケントで優勝、2016年にはグランドスラム・アブダビで3位入賞を果たすなど、着実に実力をつけていきました。しかし、当時のブラジルにはマリア・ポルテラという強豪がいたため、リオデジャネイロオリンピックへの出場は叶いませんでした。

2017年にはユニバーシアードで日本の新添左季選手を破り優勝、グランプリ・ザグレブでも優勝を果たしました。2018年にはグランドスラム・エカテリンブルグで3位に入賞しています。

2019年、ティモ選手は国籍をポルトガルに変更。すると、グランドスラム・パリで3位、グランプリ・トビリシで優勝するなど、新たな活躍を見せ始めます。同年、東京で開催された世界選手権では、3回戦で前回覇者の新井千鶴選手を破る快進撃を見せ、決勝まで進出。決勝ではフランスのマリー＝エヴ・ガイエ選手に敗れはしたものの、見事銀メダルを獲得しました。

2021年の東京オリンピックでは2回戦で敗退。その後、階級を63kg級に変更し、グランドスラム・パリで優勝を果たしています。

ポルトガル柔道界への提言

2022年8月、ティモ選手はテルマ・モンテイロ、アンリ・エグティゼ選手らとともに、ポルトガル柔道連盟会長のジョルジ・フェルナンデス氏に対し、公開書簡を送付しました。その内容は、新型コロナウイルス対策として会長が居住するコインブラでの研修をほぼ毎週末に強いることや、精神面の不安定さについて語ることを禁ずること、そして、ティモ選手やエグティゼ選手といった他国出身の選手に対する差別的な取り扱いなどに対する改善を求めるものでした。

近年の活躍

2022年の世界選手権では準決勝で日本の堀川恵選手に敗れ3位入賞を果たしました。

現在のIJF世界ランキングは1000ポイントで29位となっています（2023年11月27日現在）。

主な戦績

70kg級

2013年 - グランプリ・アルマトイ　3位
2013年 - グランプリ・タシュケント　優勝
2014年 - 南米競技大会　2位
2016年 - グランドスラム・アブダビ　3位
2017年 - ユニバーシアード　優勝
2017年 - グランプリ・ザグレブ　優勝
2018年 - グランドスラム・エカテリンブルグ　3位
2018年 - パンナムオープン・ブエノスアイレス　優勝
2019年 - グランドスラム・パリ　3位
2019年 - グランプリ・トビリシ　優勝
2019年 - 世界選手権　2位
2020年 - グランドスラム・ブダペスト　3位
2021年 - ヨーロッパ選手権　3位

63kg級

2021年 - グランドスラム・パリ　優勝
2022年 - グランドスラム・アンタルヤ　3位
2022年 - 世界選手権　3位
2022年 - グランドスラム・アブダビ　2位
2023年 - グランプリ・アルマダ　優勝
2023年 - グランドスラム・バクー　5位
2023年 - グランドスラム・東京　5位

(出典: JudoInside.com)

外部リンク

* バルバラ・ティモ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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