バレーボール (任天堂)

バレーボール（ファミリーコンピュータ）

『バレーボール』は、1986年7月21日に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフトです。当初はロムカセット版の発売も予定されていましたが、中止となりました。

MSX用ソフト『アタック・フォ－』の移植作として開発され、任天堂から発売されました。原作である『MSXアタック・フォー』は、2024年11月に復刻版がリリースされています。なお、原作権および移植許諾権は開発者個人に帰属しています。

概要

タイトル通り、バレーボールの試合をプレイするゲームです。ファミコン初のバレーボールゲームとして、1人用プレイでは日本のチームを操作し、世界の強豪国と対戦します（海外版ではアメリカチームが主人公）。

男子と女子のチームを選択可能で、宣伝などでは女子のイラストが大きくフィーチャーされていました。男子リーグの方が球のスピードが速いという特徴があります。

登場チーム

日本を含む8ヶ国が登場します。1986年当時のゲームのため、現在は存在しないソ連も参加しています。具体的には、以下の国々です。

日本
韓国
中国
アメリカ
ソ連
ブラジル
キューバ
チュニジア

コンピューターの強さは、ソ連、中国、アメリカ、キューバ、ブラジル、韓国、チュニジアの順に設定されています。

2人対戦モードも搭載されており、好きな国を選択して対戦できます。

ディスクライターでの累計書き換え回数は第2位を記録しました。

2014年3月12日からはWii U版バーチャルコンソールで配信されています（過去にはWii版バーチャルコンソールでも配信されていました）。

ゲーム内容

システム

基本的なバレーボールのルールは変更されていませんが、発売当初からルールが変更されている点もあります。

以下に主な変更点を挙げます。

サーブ権がある時に攻撃を決めると1点獲得（旧）→サーブ権の有無に関わらず攻撃を決めると1点獲得（現在）
15点取ると1セット獲得（旧）→25点取ると1セット獲得（現在）
サーブがネットに触れたらサーブ権は相手チームに移る（旧）→サーブがネットに触れてもプレイが続行される（現在）

スタッフ

エグゼクティブ・プロデューサー：山内溥
プロデューサー：宮本茂
ディレクター：本谷浩明
ゲームデザイン：本谷浩明、橋下友茂
プログラム：橋下友茂
グラフィックデザイン：橋下友茂、菱田達也
サウンド：近藤浩治
* 原作権者＆移植開発監修者：本谷浩明

評価

ゲーム雑誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」では、25点満点中17.14点を獲得しています。

同雑誌では、「コートの中の緊張感をリアルに表現」し、「チームみんなで協力し合って繰り出すワザの数々が魅力」と評価されています。操作は最初は難しいものの、慣れれば自由自在に操れるようになり、オリンピック並みの高等技術も繰り出せると紹介されています。

もう一度検索