バングラデシュとマリの関係

バングラデシュとマリの関係

バングラデシュとマリの関係は、国際連合を通じた平和維持活動への協力と、貿易・投資を通じた経済的な結びつきを特徴としています。両国は互いの発展に貢献することを目指し、様々な分野で協力関係を築いています。

バングラデシュの平和維持活動への貢献

バングラデシュは、マリにおける平和維持活動に積極的に参加しています。2014年4月、国際連合マリ多元統合安定化ミッション（MINUSMA）の一環として、バングラデシュ軍の112名がマリに派遣されたのが始まりです。その後も継続的に部隊が派遣されており、合計で1,446名もの人員がマリでの平和維持活動に貢献しています。

バングラデシュの派遣部隊は、陸軍の1個大隊、海軍の1個部隊を主力とし、通信部隊、工兵部隊、輸送部隊など、多岐にわたる専門部隊で構成されています。これらの部隊は、現地の治安維持やインフラ整備、人道支援など、多岐にわたる活動に従事し、マリの安定化に不可欠な役割を果たしています。

経済関係

バングラデシュとマリは、二国間の経済関係の強化に強い関心を示しています。両国は、貿易と投資の拡大に向けて協力しており、具体的な分野での協力の可能性を探っています。

マリは、農業に必要な肥料をバングラデシュから輸入することに関心を表明しています。一方、バングラデシュは、マリが主要な綿花生産国であることから、繊維産業向けの綿の輸入に強い関心を持っています。バングラデシュの既製服、医薬品、ジュート製品、茶葉などは、マリ市場で潜在的な需要が見込まれています。

両国は、経済関係をさらに強化するために、経済代表団の相互訪問や合同経済委員会の設立などの措置を検討しています。このような取り組みを通じて、貿易や投資の促進、ビジネスチャンスの拡大を目指しています。

2014年には、バングラデシュ関税委員会が、アフリカ諸国との自由貿易協定または特恵貿易協定の可能性を検討し、マリとナイジェリアとの協定が最も有利であると結論付けました。この調査結果は、両国間の経済関係をさらに発展させるための重要な一歩となります。


バングラデシュとマリの関係は、平和維持活動での協力に加え、経済的な相互利益を追求する上で、両国にとって重要なパートナーシップです。今後も両国は、様々な分野で協力関係を深め、互いの発展に貢献していくことが期待されます。

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