バンコBPM

バンコBPM：イタリアを代表する銀行グループ

バンコBPM（Banco BPM S.p.A.）は、イタリア北部を主な事業拠点とする、規模の大きい銀行グループです。2017年1月、Banco PopolareとBanca Popolare di Milanoという2つの有力銀行が経営統合することで誕生しました。現在では、イタリアの商業銀行の中でも有数の規模を誇り、イタリア経済において重要な役割を担っています。

ヴェローナ市に本社オフィスを、ミラノ市に登記上の本店を置いており、イタリア証券取引所にも上場しています（BIT: BAMI）。イタリア国内だけでなく、国際的な金融市場にも深く関与していると言えるでしょう。

設立までの道のり：2つの銀行の統合

バンコBPMは、単一の銀行として設立されたのではなく、2つの歴史ある銀行の合併によって生まれたという経緯があります。

一つはヴェローナに本拠地を置くBanco Popolare S.p.A.（BP）、もう一つはミラノに本拠地を置くBanca Popolare di Milano S.p.A.（BPM）です。両銀行は、イタリア独特の協同組合銀行であるBanca popolari（大衆銀行）として設立され、それぞれベルガモ、ヴェローナ、モデナ、ノヴァーラ、ローディ（BP）や、ミラノ、ローマ（BPM）などに拠点を広げていました。

2つの銀行の統合は、2016年3月23日に締結された覚書から始まりました。その後、両銀行の取締役会と経営陣による承認を経て、臨時株主総会での承認、合併証書の署名と進み、2017年1月に新銀行であるバンコBPMが正式に設立されました。合併時点では、旧Banco Popolareの株主が54.6%、旧Banca Popolare di Milanoの株主が45.4%の資本を保有していました。

事業内容と子会社

バンコBPMは、イタリア北部を中心に幅広い金融サービスを提供しています。個人顧客向け、法人顧客向けといった様々な金融商品を取り扱っており、イタリア経済の活性化に貢献しています。

また、バンコBPMはいくつかの重要な子会社を有しています。例えば、投資銀行業務を担うBanca Akros S.p.A.や、北部イタリアとスイスに拠点を置くBanca Aletti S.p.A.などは、バンコBPMグループ全体の事業拡大に貢献する重要な役割を果たしています。これらの子会社を通じて、バンコBPMは顧客へのサービスを多角化し、より包括的な金融ソリューションを提供していると言えるでしょう。

まとめ

バンコBPMは、イタリアを代表する大手銀行グループとして、イタリア経済における重要な役割を担っています。2つの銀行の統合という歴史的経緯を持ち、現在も堅実な経営と革新的な金融サービスを提供し続け、その存在感を増しています。今後の更なる発展にも注目が集まります。

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