バンジー (ゲーム会社)

バンジー（Bungie, Inc.）の概要

バンジーは、アメリカ・シカゴを拠点とするゲーム開発会社で、特に『Destiny』シリーズで有名です。1991年の設立以来、様々なプラットフォーム向けのゲームを手掛け、その革新性やストーリー性に注目が集まっています。これまでに開発した代表作には、アクション満載の『Halo』シリーズや、戦略的要素のある『Myth』シリーズなどがあります。

設立と初期の作品

バンジーは1991年5月、アレクサンダー・セロピアンとジェイソン・ジョーンズによって設立されました。当初はBungie Software Products Corporationという名前でした。二人は大学時代に人工知能を学び、後にMacintoshプラットフォームにフォーカスしたゲーム開発に乗り出します。初期には、クローンゲーム『Gnop!』やタンクシューティングゲーム『Operation: Desert Storm』、さらにはローグライクゲーム『Minotaur: The Labyrinths of Crete』などを発表しました。

1993年には、時代を先取りした一人称シューティングゲーム『Pathways into Darkness』を世に送り出し、シューティングゲームにストーリーや時間の経過を取り入れるなど、革新的な要素を盛り込みました。この作品が大ヒットを記録したことが、会社の成長の基盤となります。

ヒット作と成長の道

特に1994年に発表された『Marathon』シリーズは、独自のストーリーと先進的な3DグラフィックスでMacintosh市場に新風を巻き起こしました。続編となる『Marathon 2: Durandal』や最終作の『Marathon Infinity』も高評価を得て、バンジーの知名度を一気に引き上げました。この時期、他社製品のリリースやエンジンのライセンス提供も行うなど、多岐にわたる事業展開が見られました。

また、1997年にリリースされた中世ファンタジーなリアルタイムストラテジーゲーム『Myth: The Fallen Lords』も、ネットワークプレイのためにBungie.netを立ち上げるなど、オンライン機能の先駆者としての地位を確立しました。

マイクロソフトとの関係

1999年には、『Halo: Combat Evolved』の開発が始まりますが、2000年にはマイクロソフトによって買収され、バンジー・スタジオとして再出発します。この時期、HaloシリーズはXbox専用に開発され、以後も『Halo 2』や『Halo 3』などがリリースされ、シリーズは大ヒットを記録しました。

再独立と新たな挑戦

2007年にバンジーはマイクロソフトから再独立を果たし、少数の株式とHaloシリーズの権利はマイクロソフトに残されることとなりました。これを機に新たな作品への取り組みが始まり、2013年には『Destiny』を発表。発売初日に5億ドルの売上を記録し、ゲームの新たな成功例となりました。

ソニーグループへの買収

2022年にはソニーグループに買収され、さらなる発展が期待されるバンジー。社内でもアニメ文化が根付いており、スタッフの多くは日本のアニメに親しんでいることでも知られています。

バンジーはこれからも、革新と挑戦を続けることで、ゲーム業界に新たな風を吹かせていくでしょう。

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