バンダイナムコアミューズメントラボ

株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ

株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ（英: Bandai Namco Amusement Lab Inc.）は、日本に拠点を置く企業であり、主にVR（仮想現実）機器やアーケードゲームの研究、企画、開発を専門的に手掛けています。株式会社バンダイナムコアミューズメントの連結子会社として、バンダイナムコグループにおけるリアルエンターテインメント事業の一翼を担っています。

設立の背景

同社が設立される以前、バンダイナムコグループにおけるアーケードゲーム関連の研究・企画・開発業務は、2012年以降、主に株式会社バンダイナムコスタジオが担っていました。この中には、過去のナムコやバンダイナムコエンターテインメントが生み出した製品に関する業務も含まれていました。

しかし、バンダイナムコホールディングスは、グループ全体の経営戦略として「リアルエンターテインメント事業」の強化を重要な柱の一つとして掲げました。これは、ゲームセンターのような「リアルな場」を活用し、バンダイナムコグループが持つ多様なコンテンツ（ゲーム、キャラクター、体験など）を最大限に活かした施設、サービス、そしてそれらを支える機器を提供することを目指すものでした。

このリアルエンターテインメント事業の更なる推進と、市場の変化への迅速な対応を実現するため、専門性の高い研究開発体制を構築する必要性が認識されました。その結果、バンダイナムコホールディングスは2018年7月20日、VR機器やアーケードゲームの研究・企画・開発に特化した新会社を設立することを発表しました。

設立と部門の承継

新たな組織として、株式会社バンダイナムコアミューズメントラボは2018年10月1日付けで設立されました。この設立は、株式会社バンダイナムコスタジオからの「新設分割」という手法によって行われました。これにより、バンダイナムコスタジオがそれまで担当していたVR機器およびアーケードゲームに関する研究・企画・開発部門の機能と資産が、新設されたバンダイナムコアミューズメントラボに承継される形となりました。本社の所在地は、部門を移管したバンダイナムコスタジオと同じく、東京都江東区に置かれています。

役割と目的

バンダイナムコアミューズメントラボは、バンダイナムコスタジオから専門部門を引き継ぐことにより、その役割を明確化しました。同社は、特にリアルなエンターテインメント施設で提供されるコンテンツに焦点を絞り、そこに特化した研究開発体制を構築しています。この体制を通じて、新しい体験や製品を市場に投入する「スピード」と、高品質なコンテンツを生み出す「品質」の両立を目指しており、バンダイナムコグループのリアルエンターテインメント事業における競争力強化に貢献しています。

沿革

* 2018年10月1日 - 株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ設立。同時に、株式会社バンダイナムコスタジオよりVR機器およびアーケードゲームの研究・企画・開発部門を新設分割により承継。

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