バンビキラー

バンビキラー(Chris Raaber)のプロレスキャリア

バンビキラー、実名クリス・ラーバーは、1981年生まれのオーストリア出身のプロレスラーです。彼はレオーベンで生まれ、1998年に16歳でプロレスの世界に足を踏み入れました。キャリアはドイツのインディー団体を拠点にしつつもアメリカ、日本、ヨーロッパ、南米など、様々な世界の団体に出場し、その名を馳せています。

初期の活動とタイトル獲得

2002年、バンビキラーはドイツのwXw（Westside Xtreme Wrestling）で初めてのタイトルを手に入れました。この際、彼は当時のチャンピオン、トーマス・ブレードに勝利し、彼の名声は一気に高まりました。この成功により、彼はヨーロッパのプロレスシーンでの存在感を強く示し、次々と新たな挑戦を求めるようになります。

その後、2006年には日本のZERO1-MAXに参戦。特に2006年10月27日、彼はEWA世界ヘビー級王座をかけて大森隆男と戦い、大いに注目を浴びました。この対戦を通じて、バンビキラーは日本でもその名を知られる存在となり、以後も日本のリングでの活動が続きました。

WWEとの契約と日本での武者修行

2009年、彼はWWEとディベロップメント契約を結び、FCW（Florida Championship Wrestling）で「クリストフ・ヘルツォーク」の名で活動を開始します。しかし、2010年にはこの契約を活かし、日本での武者修行が許可され、再度ZERO1に足を運びました。彼は後楽園ホールで行われたZERO1世界ヘビー級王座を巡る試合で佐藤耕平からタイトルを奪取し、大きな成功を収めます。

しかし、その後の防衛戦で関本大介に敗れ、タイトルを失うことに。試合後、ダメージからの体調不良を訴えたこともあり、彼は緊急帰国を余儀なくされました。

ケガと復帰

2012年11月、彼は全日本プロレスに参戦中、ジョー・ドーリングとのシングルマッチで重大な事故に見舞われました。リングから転落し、頭部を痛打。病院に搬送され、脳震盪や頚椎の損傷の可能性が指摘されました。この影響で、次期シリーズには出場できないことが決定し、帰国後には精密検査を受ける予定でした。

その後、彼は2014年に全日本プロレスの北海道シリーズにも参戦し、プロレスリングの舞台に復帰していきます。

得意技と獲得タイトル

バンビキラーは多くの得意技を持ちます。特に彼の持ち技である「バンビ・デスショット」は、大森隆男のアックス・ギロチン・ドライバーと非常に似た技であり、さらには改良型も使用されています。また、「キラー・ボトム」や「バンビキラー・スイング・ネックブリーカー・ドロップ」といった技も彼のオリジナルのスタイルを際立たせています。

彼が獲得したタイトルには、wXwの世界ヘビー級王座やプロレスリングZERO1の世界ヘビー級王座などがあり、各国のプロレス団体で数々の栄光を手にしています。その豊かなキャリアと業績は、今なお多くのファンに記憶されています。

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