バンブトンコート

バンブトンコートの生涯

基本情報

バンブトンコート（欧字名:Bambton Court）は、日本の競走馬であり種牡馬です。1975年4月10日に生まれ、1995年12月21日に亡くなるまでの間に多くの栄光を手にしました。特に1977年には優駿賞最優秀3歳牡馬に選ばれ、阪神3歳ステークスなどの重賞で7勝を上げるなど、その実力を証明しました。

デビュー前の生活

母馬イチバンブは1968年に生まれ、過去には重賞勝ちを含む19戦2勝の成績を残しました。競走を終えた後は繁殖牝馬となり、バンブトンコートが誕生することとなります。父馬ロードリージはアメリカで生まれたサーゲイロード系で、競走馬としてはアイルランドでの1勝を含む成績を持ちます。

1975年、バンブトンコートは修栄牧場で生まれると、早速その才能を発揮します。生後15分で立ち上がり、活発な姿を見せたこの牡馬は、気が強く賢明な性格を持っていました。結果的に、樋口正蔵が900万円で購入し、バンブトンコートと名付けられました。

競走馬時代

3歳（1977年）

競走生活のスタートは1977年6月18日、札幌ダート1000mの新馬戦。ここでバンブトンコートは圧倒的な勝利を収め、続くレースでも好成績を収めて連勝を続けました。函館3歳ステークスでは初めての重賞勝利を飾り、モントレーニャの後方を6馬身差で引き離して見せました。その後も連勝を重ね、阪神3歳ステークスではコースレコードタイでの勝利を収めました。

しかし、嬉しい勝利の翌日に右前膝の剥離骨折が判明し、軽度の手術を余儀なくされました。それにも関わらず、優駿賞最優秀3歳牡馬に選ばれるほどの成績を収めました。

4歳（1978年）

1978年は皐月賞を回避し、東京優駿を目指して調整されました。しかし、東京優駿では4着に終わり、続く函館記念で見事に勝利を収めました。また、神戸新聞杯でも勝利を収め、再び重賞を連勝しましたが、菊花賞では初めて掲示板を外し、7着に敗れました。

5～6歳（1979年～1980年）

1979年、バンブトンコートは古馬として再び競走を始め、いくつかの重賞に挑戦するも思うような結果は得られませんでした。1980年には流れが変わりますが、結局負傷により競走馬を引退することとなりました。

引退後の生活

引退後、バンブトンコートは北海道浦河町にて種牡馬となりますが、初年度は17頭、2年目は15頭の繁殖牝馬を集めましたが、成績はふるわず、一時は引退を余儀なくされます。1989年に再び種牡馬生活を再開し、サラリーマンの男性との関係を築きつつ、彼の協力を得て徐々に復活を遂げました。

1995年に亡くなるまで、バンブトンコートは競走馬としてだけでなく、種牡馬としても多くのファンに愛され続けました。彼の成績は、リベラルワールドやアーバンカーボーイなどの名馬を輩出しました。

バンブトンコートは、競走馬としての素晴らしいキャリアを持ちながらも、種牡馬としての生活においても多くの成果を上げる一生を送りました。

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