バーチャルさんはみている

『バーチャルさんはみている』は、2019年1月から3月にかけて放送された、リド制作の日本のテレビアニメ作品です。ドワンゴが製作・著作を手掛け、30人以上のバーチャルYouTuber（VTuber）が多数出演するオムニバス形式のバラエティ番組として、注目を集めました。

放送・配信

TOKYO MXでの放送に加え、ニコニコ生放送やPeriscopeでもライブ配信が行われました。特にニコニコ生放送では、放送前のカウントダウン番組や、放送後のアフタートークなども配信され、視聴者とのインタラクティブなコミュニケーションが重視されていました。Virtual Castを利用した配信では、視聴者もコメントやイラスト、Vギフトなどを送ることができ、番組に参加する楽しさを提供していました。

レギュラーキャスト

番組には、様々なVTuberが登場しますが、特に重要な役割を担ったのが以下のキャストです。

バーチャルリアル：本作オリジナルのスペシャルユニットで、オープニング・エンディングトークや、第2クール（7話以降）のオープニングテーマを担当しました。

百花繚乱：カウントダウン番組や実験放送のMCとして番組を盛り上げました。

各コーナー

番組は、多彩なコーナーで構成され、VTuberたちの個性を活かした企画が展開されました。各コーナーの概要は以下の通りです。

OA前カウントダウン・OA後アフタートーク：ニコニコ生放送やPeriscopeで、テレビ放送前後に配信される生放送。フリートークが中心で、視聴者との交流も行われました。

導入コーナー：ばあちゃるとピーナッツくんによるトークコーナー。初回はバーチャルリアルに関する解説が行われました。その後、バーチャルリアルによるシチュエーション付きの番組開始コールがありました。

バーチャルリアルはみていた：第7話から始まった短編ストーリー。都市部のような舞台やロボットが登場し、宮坂俊蔵が声優を担当しました。

放課後Vタイム：第7話に放送された、バーチャルリアルのトークコーナー。

VIRTUAL WARS：ゲーム部プロジェクトによる宇宙戦争風のコーナー。第9・10話ではケリンスレイヤーとコラボし、『VIRTUAL ケリンスレイヤー WARS』として放送されました。

バーチャルグランドマザー：小林幸子が四字熟語や諺を解説するコーナー。ばあちゃるも出演しました。

レッツゴー!教室：バーチャルリアルが制服姿で出演するコーナー。教室がワープする演出が特徴的で、ピーナッツくんやばあちゃるも出演しました。

バーチャルレディオ：猫宮ひなたがDJとなり、曲を紹介するコーナー。ミライアカリやバーチャルゴリラの楽曲が使用されました。

富士アオイ公園：富士葵とバーチャルゴリラによるトークコーナー。ピーナッツくんやピンクゴリラ、ばあちゃるも出演しました。

てーへんだ!アカリちゃん：ミライアカリが悩み相談に答えるコーナー。田中ヒメ、もちひよこ、届木ウカ、月ノ美兎、猫宮ひなたも出演しました。ミライアカリの心の中の葛藤が描かれる演出も特徴的でした。

ひなたちゃんは登校中：猫宮ひなたが妄想に耽るコーナー。ミライアカリ、ばあちゃる、田中ヒメ、月ノ美兎も出演しました。

うんちく横丁：電脳少女シロがうんちくを披露するコーナー。居酒屋の大将に扮したシロに、客がうんちくを注文するという形式で、ばあちゃる、鶴巻和哉、加藤一二三も出演しました。

みんなのバーチャルさんはみている：視聴者が『カスタムキャスト』で作成したキャラクターを紹介するコーナー。

委員長、3時です。：月ノ美兎が2択の質問をし、にじさんじのメンバーが答えるコーナー。バーチャルゴリラのイラストも登場しました。

ユニティちゃんはコロがりたい：ユニティちゃんこと、大鳥こはくが出演するコーナー。バーチャルゴリラも出演しました。

ケリンスレイヤー：ヒメヒナとヤミクモケリンによるロールプレイングゲーム風のコーナー。える、バーチャルゴリラ、月ノ美兎も出演しました。

聞いてよしすたぁ!：シスター・クレアが、ときのそらの悩みに答えるコーナー。ばあちゃるも登場しました。

エンディング前お便りコーナー：バーチャルリアルがお便りを紹介するコーナー。ディレクターズカット版がパッケージに収録されました。

* 次回予告：本編に登場していないVTuberが次回予告を担当しました。

スタッフ

監督は阿部大護、音楽は中田ヤスタカが担当しました。アニメーション制作はブリッジとリドが担当し、多くのクリエイターが制作に携わりました。

主題歌

オープニングテーマは、第1クールがキズナアイの「AIAIAI」、第2クールがバーチャルリアルの「あいがたりない」です。エンディングテーマはHIMEHINAの「ヒトガタ」でした。番組内では、ミライアカリの「ミライトミライ」やバーチャルゴリラの「まるでゴリラ」も使用されました。

イベント

2019年4月には、『ニコニコ超会議2019』でトーク&LIVEイベント「バーチャルさんがいっぱい」が開催されました。

バーチャルさんはみている