Virtual Cast

VirtualCast（バーチャルキャスト）

VirtualCastは、インターネット上のVR環境で他者と交流できるソーシャルVRサービスで、ドワンゴとインフィニットループが共同開発。このサービスは2018年4月13日に始まり、今では株式会社バーチャルキャストが運営しています。ユーザーは、VR空間内でリアルタイムにコミュニケーションや配信を行うことができ、さまざまなエンターテイメントを楽しむことができます。

サービスの概要

VirtualCastは、VRChatのように、ユーザー同士が仮想空間内で直接するとともに、さまざまなオンラインプラットフォームでの配信に対応しています。配信はニコニコ生放送、YouTube Live、Twitch、SHOWROOMなど、多くのサイトと連携可能です。視聴者は配信空間に自身のコメントや画像を投稿できたり、他の配信者の放送に直接参加したりすることができる「凸機能」も備えています。

PCモニターを使った「ダイレクトビューモード」により、VR機器がなくても簡単に利用可能です。サービス開始以来、機能の追加やバージョンアップが継続的に行われており、2023年にはコンテンツサポートの拡張ツールキットも導入されています。

Vギフト機能とその活用

VirtualCastでは、視聴者が配信者にアイテムを送ることができる「Vギフト」機能を採用しています。これは一般的に投げ銭と呼ばれ、視聴者からの支援を受けるための重要な手段です。特にニコニコ生放送では「クリエイター奨励プログラム」の一環として取り入れられ、視聴者のギフト購入数に応じて配信者に報酬が支払われます。

VR空間の種類と使用方法

2020年11月には、VirtualCastのVR空間が大きく進化しました。利用者は、共通の「スタジオ」空間や、個々の利用者が自由にデザインできる「ルーム」にアクセスできるようになりました。スタジオは主に生配信用に使用され、一方でルームはチームや友人とのコミュニケーションやクリエイティブ活動を行うために特化しています。

THE SEED ONLINEとの連携

さらに、VirtualCastは「THE SEED ONLINE」というサービスとも統合されています。このプラットフォームでは、ユーザーが自身のVR空間にアイテムを登録し、他のサービスとも連携することが可能です。これにより、ユーザーは自分だけの環境を構築でき、様々な体験を提供できます。

今後の展望

最近の動きとして、2023年10月に企業運営の新体制が発表され、ドワンゴ社内での位置付けや経営方針の見直しが進められています。新社長のもと、ユーザーの増加を目指した能動的なPR戦略を展開することが計画されています。

VirtualCastは、エンターテイメントだけでなく、教育機関やリモートワークの環境にも利用が期待されており、今後さらに多彩な利用シーンが広がる可能性があります。

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