バーディー (ストリートファイター)

バーディー (Birdie)

バーディーは、カプコンの人気対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する架空のキャラクターです。彼のキャラクター設定は、初代『ストリートファイター』によって確立され、後のシリーズでさらに深みを増しています。

キャラクターの背景

初登場時のバーディーは、ボクシングやプロレスなどさまざまな格闘技で才能を発揮していましたが、その圧倒的な強さゆえに相手がいなくなり、酒場の用心棒として働くことになります。この段階では、彼はただのCPU専用の敵キャラクターに過ぎず、モヒカンヘアを持つ白い肌の巨漢が特徴でした。

次に彼は『ストリートファイターZERO』シリーズに登場する際には、卑劣で残虐な行為が原因でプロレス界から追放され、再びパブの用心棒としての生活を送っていました。しかし、麻薬組織シャドルーの存在を知り、しだいにその影響を受け始めます。『ZERO2』のエンディングでは、組織の総帥であるベガに自らを売り込む場面が描かれ、彼の野心が垣間見えます。

外見と特徴

『ZERO』シリーズのバーディーは、褐色の肌、穴の空いたモヒカンが特徴で、両手には手錠が繋がった長い鎖を持っています。彼の髪型には特に強いこだわりを持ち、勝利ポーズではナイフ型の櫛で自らの髪を整える仕草が見られます。モヒカンの形状に対しても同じ髪型を持つキャラクターに対して対抗意識を燃やしつつ、個性を大事にしている一面があります。

バーディーの肌の色がシリーズごとに変わった理由は、公式には明かされていませんが、開発者は異なるパラレルワールドとして捉えてほしいと述べています。『ストリートファイターV』では、彼のデザインが引き継がれていますが、体重は増加し、肥満体型へと変化しました。また、彼の性格も、粗暴で野心家な面が目立っていたのから、コミックリリーフとしての要素が強調されるようになりました。

ストーリーと人間関係

『ストV』では、シャドルーの新四天王であるF.A.N.Gに帽子を被るよう命じられ、激怒して組織を抜け出すエピソードがあります。その後は、様々な場所を渡り歩きながら食い逃げ生活を送り、神月かりんに出会します。彼女に招待されてからは、かりんや柴崎と共に行動することが多くなります。かつてのシャドルーの内情に詳しい彼は、シリーズの枠を超えたキャラクターとしての深みを見せています。

バーディーと親友でありライバルでもあるタイタン・ザ・グレートとの経歴には、プロレスラー時代に一緒にタッグを組んでいた過去があります。彼のキャラクターは、様々な側面や人間関係を持ち、多様な物語を展開する重要な要素となっています。

ゲームプレイと技術

バーディーは、初代『ストリートファイター』において、その大柄な体格を活かしたリーチの長い攻撃を得意としています。特にヘッドバットやジャンピングハンマーナックルが強力な技として知られています。『ZERO』シリーズでは、彼のスタイルは異なり、より戦略的な技が求められるキャラクターとなり、攻防両方に対応することが可能です。『ストV』では、新たな技や特殊能力が追加され、飛び道具に対する対応力が強化されています。

彼の通常技や必殺技は、シリーズごとに多様性があり、プレイヤーに多くの選択肢を提供しています。特に、彼のVスキルやVトリガーは、戦術の幅を広げ､戦闘スタイルに多様性を持たせています。

台頭する新しい技術としては、食べ物を利用した技もあり、彼のユニークさを強調する要素となっています。ドーナツやバナナを用いた技は、彼のキャラクター性を反映したものであり、戦闘だけでなくエンターテインメントとしても楽しませてくれます。

結論

バーディーは『ストリートファイター』シリーズにおいて、単なるキャラクターの枠を越え、プレイヤーに深い遊びとストーリーを提供している魅力的な存在です。彼の個性豊かな性格、誇張された体格、独特の技術とスチールは、プレイヤーたちに長年にわたる楽しみを与え続けています。

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