バード・オブ・プレイ

バード・オブ・プレイ

バード・オブ・プレイとは、SFテレビドラマ及び映画シリーズ『スタートレック』に登場する架空の宇宙船です。この宇宙船は、豊かなデザインと特異な性能で知られ、ロミュラン人やクリンゴン人によって使用されてきました。名前の由来は、「猛禽類」を意味する英語であり、翼を広げた姿が特徴です。

ロミュランのバード・オブ・プレイ

2152年に地球の宇宙艦隊が最初に遭遇したロミュランのバード・オブ・プレイは、緑色の船体を持ち、遮蔽装置を搭載していました（『スタートレック:エンタープライズ』）。23世紀、さらには映画『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』の中で登場するバード・オブ・プレイは、船体の色が白っぽく、船体の下に黄色の猛禽類が描かれています。このモデルは、他の時代のバード・オブ・プレイと一線を画する特徴を持っています。また、艦の性能は当時の連邦艦に対して劣っていましたが、独特のプラズマ兵器を搭載していました。この兵器は強力でありながらも遅い弾速を特徴としており、全速後退すれば回避することが可能でした。デザインと模型製作は番組の美術スタッフによるもので、視覚的に印象深いものとなっています。

ロミュラン帝国の戦艦は、24世紀以降「ウォーバード」と呼ばれ、外見は緑色の中空型または双胴型をしています。この新型には、小型の人工ブラックホールを動力源とするワープエンジンが搭載されていて、非常に強力な艦として認識されています。強力さの理由は、ギャラクシー級と対抗できるだけの装備を有していることです。ドミニオン戦争では、他の艦隊との戦闘において大きな損害を受け、話題となりました。

クリンゴンのバード・オブ・プレイ

クリンゴンのバード・オブ・プレイは、映画『スタートレックIII』から登場し、彼らの宇宙艦としての役割を果たしました。日本語版では「猛鳥号」や「ハゲタカ号」とも呼ばれています。ロミュランから供与された遮蔽装置を用い、翼を持った外観は、宇宙船というよりは大型航空機に近い印象を与えます。この宇宙船は、大気圏突入や離脱ができ、状況により主翼の角度を調整することが可能です。初期のバージョンでは遮蔽中は攻撃ができないものの、後のモデルではその制約が克服されています。

クリンゴンのバード・オブ・プレイは、24世紀には小型の「ブレル級」と大型の「クヴォート級」が登場します。ブレル級は全長157.76m、乗員12名、主兵装にはパルス・ディスラプターと光子魚雷発射管を有し、クヴォート級は323.40mのサイズを持ち、335名の乗員を乗せる能力があります。これらの艦は、クリンゴン艦隊の重要な一部として位置付けられています。

最後に

バード・オブ・プレイは『スタートレック』シリーズにおいて、地球外文明の戦闘の象徴的存在であり、そのデザインや役割は常に進化を遂げてきました。強力な兵器とユニークな遮蔽技術を駆使し、ロミュランとクリンゴンによる異なる戦術が描かれる中で、他の宇宙艦と共に壮大な宇宙戦争を彩っています。

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