バーバラ・イエリッチ

バーバラ・イェリッチのプロフィールとキャリア

バーバラ・イェリッチ（Barbara Jelić、1977年5月8日生まれ）は、クロアチアの女子バレーボール選手であり、かつてはクロアチア代表として活躍しました。彼女はユーゴスラビアのノヴォ・メストで生まれ、優れたバレーボールの才能を持つ家族に恵まれました。特に、1980年モスクワオリンピックに出場した父、イビツァ・イェリッチの影響を受けて、11歳の頃からバレーボールを始めました。バーバラはユーゴスラビアからクロアチアに帰化し、1993年にはすでにクロアチア代表に選出されるなど、その才能を遺憾なく発揮しました。

彼女のキャリア初期において、1993年の欧州カップではチームを4位に導き、彼女自身は『ベストブロッカー』に選ばれました。さらに、1994年には欧州カップで銀メダルを獲得し、同年のジュニア欧州カップでは『ベストアタッカー』に選出されるなど、数々の輝かしい成果を残しました。特に、193cmという長身を活かした豪快なスパイクとその魅力的なルックスが注目を集めました。

1994年に高校を一時休学し、父イビツァとともに来日したバーバラは、日本で日本電装に所属しました。ここでの活躍は目覚ましく、彼女は第3回Vリーグでチームが3位に入るための重要な役割を果たしました。また、1998年の世界選手権では自身一人で119ポイントを獲得し、『ベストスコアラー』に輝くなど、その実力を世界に示しました。

バーバラのキャリアの一環として、妹のヴェスナ・イェリッチとともに2000年のシドニーオリンピックにも出場しました。オリンピックや国際大会における彼女の経験は、クロアチアにおける女子バレーボールの発展にも寄与しました。選手生活は多くの成功に恵まれ、2005年の欧州選手権を最後に引退しました。

私生活においては、2001年にクロアチアのバスケットボール選手トミスラフ・ルジッチと結婚し、1男1女の母となりました。引退後はバレーボールの普及や指導にも関わってきたと考えられ、彼女の経験と知識は新しい世代の選手たちに受け継がれています。バーバラ・イェリッチのプレイスタイルやその効果は、今でも多くのファンに愛され、尊敬され続けています。

主な球歴

• - クロアチア代表としての国際大会：

- ワールドカップ - 1995年、1999年
- 世界選手権 - 1998年
- オリンピック - 2000年

受賞歴

• - 1995年 第1回Vリーグ 猛打賞、サーブ賞
• - 1997年 第3回Vリーグ 猛打賞
• - 1998年 世界選手権 ベストスコア賞
• - 1998年 第4回Vリーグ 猛打賞、特別賞
• - 1999年 ワールドカップ ベストスコア賞
• - 1999年 第5回Vリーグ 得点王、猛打賞、スパイク賞、特別賞

所属クラブ

• - 日本電装 / デンソーエアリービーズ（1994-1999年）
• - Er Volley Napoli（1999-2000年）
• - Edison Modena（2000-2001年）
• - エジザージュバシュ（2003-2004年）

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