バーバラ・グッドソン

バーバラ・グッドソン：ハリウッドとアニメを繋ぐレジェンド声優

バーバラ・グッドソンは、1949年8月16日、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン区で生まれた女性声優です。三姉妹の末っ子として育ち、ドイツ、ポーランド、ロシアの血を引く多様なルーツを持っています。夫はデザイナーのブルース・グスタフソン氏、息子は脚本家のアンドリュー・グスタフソン氏です。英語の他、スペイン語にも堪能です。

ニューヨーク市立大学クイーンズ校とアメリカン・ミュージカル＆ドラマ・アカデミーを卒業後、ミルトン・カトセラス氏、デヴィッド・マーティン氏ら著名な演技指導者から研鑽を積みました。1972年に女優としてキャリアをスタートさせ、1980年に声優としてデビュー。当初はニューヨークを拠点に活動していましたが、後にカリフォルニア州ロサンゼルスに移住し、現在はサンディエゴに在住しています。ベティ・グスタフソン、バーバラ・ラーセンといった芸名も使用しています。また、SAG-AFTRA（旧：映画俳優組合・テレビラジオ芸能人連盟）にも所属しています。

華麗なるキャリア：アニメから実写、ゲームまで網羅

グッドソン氏のキャリアは実に多岐に渡ります。テレビアニメ、劇場アニメ、OVA、Webアニメ、ゲーム、吹き替え、特撮、そして実写映画と、その活躍の場は多方面に広がっています。

アニメでは、1980年代から数多くの作品に出演。代表作として、『ドラゴンボール』（孫悟空役※ハーモニーゴールド版）、『科学忍者隊ガッチャマン』（白鳥のジュン、燕の甚平役）、『ふしぎ遊戯』（箕宿、昴宿、少華役）、『デジモンアドベンチャー』（高石奈津子役）、『カウボーイビバップ』（ペットショップのオーナー役）、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』（ハナ、鶴世、元太、老婆役）、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』（チヨ役）、『鬼滅の刃』（老婆役）、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』（エンヤ婆役）、『美少女戦士セーラームーンSuperS』（ジルコニア役※ビズメディア版）などがあります。時代劇やSF、ファンタジーなどジャンルを問わず、幅広いキャラクターを演じています。

実写映画では、『エイリアン4』、『宇宙戦争』などハリウッド作品にも参加、様々な役柄の声優を担当。また、吹き替えでは、海外ドラマや映画の主要人物の声を担当するなど活躍しています。

ゲームにおいても、『魔界戦記ディスガイア』シリーズ（ラハール役）や、『ブレイヴフェンサー 武蔵伝』、『スターオーシャン Till the End of Time』など人気タイトルへの出演で知られます。

さらに、特撮では『パワーレンジャー』シリーズで長年リタ・レパルサの声を担当し、シリーズを象徴する悪役として視聴者に強烈な印象を与えました。

受賞歴と評価

グッドソン氏の演技力は高く評価されており、2004年にはイヤホン賞ナレーション部門で『On A Night Like This』のナレーションで受賞。2011年にはアニー賞子供向け番組賞に『Cloud Bread』でノミネート、2012年にはBehind The Voices助演女優賞を『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』（マザー・タルジン役）で受賞するなど、数々の賞に輝いています。

アニメ史に名を刻む存在

バーバラ・グッドソンは、その卓越した演技力と幅広い出演作で、アメリカの声優業界、ひいては日本のアニメ文化にも大きな貢献を果たした、まさにレジェンド声優と言えるでしょう。彼女のキャリアは、これからも多くの人々にインスピレーションを与え続けることでしょう。

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