バーフバリ 伝説誕生

『バーフバリ 伝説誕生』について

『バーフバリ 伝説誕生』（Baahubali: The Beginning）は、2015年に公開されたインド映画で、全2部構成の叙事詩的作品の第1作目です。この映画はテルグ語とタミル語で撮影され、インド国内では最高の製作予算が投入されました。公開直後から好評を博し、興行収入の面でもインド映画の歴史的な記録を樹立しました。また、これは最高の興行成績を収めたテルグ語映画でもあります。

映画の評価と受賞歴

映画は、ヴァンサン・タベロンによる海外バージョンが評価され、シッチェス・カタロニア国際映画祭や釜山国際映画祭、ブリュッセル国際映画祭など、数多くの国際映画祭で上映されました。特にサターンファンタジー映画賞にノミネートされ、テルグ語版は第63回国家映画賞の長編映画賞と視覚効果賞を受賞しました。2017年には続編『バーフバリ 王の凱旋』が公開され、その人気は揺るぎないものとなりました。

あらすじ

物語は、古代インドのマヒシュマティ王国を舞台に展開します。女性シヴァガミが赤ん坊を救うために滝に降り、命を懸けた祈りを捧げるシーンから始まります。彼女は赤ん坊を川から助けられますが、命を落とします。村人たちは赤ん坊を滝の上に返そうとしますが、村長の妻サンガはそれを拒み、赤ん坊を自分の子として育てることにします。赤ん坊はシヴドゥと名付けられ、25年後、立派な青年に成長します。

シヴドゥは、滝の上にある世界に興味を持ち、毎日滝を登ることを試みますが、ある日、滝から落ちてしまいます。再び滝に挑戦する中で、滝の上に住む女性アヴァンティカに出会います。アヴァンティカは、暴君バラーラデーヴァから王妃デーヴァセーナを救うための任務に就いています。

出会いと愛

シヴドゥとアヴァンティカの間に芽生えるロマンチックな愛は、二人の運命を大きく変えていきます。アヴァンティカはデーヴァセーナを助けるために仲間と共に活動していますが、彼女もシヴドゥに心を奪われ、二人は共に行動するようになります。しかし、アヴァンティカは王妃救出の使命があり、彼女の葛藤が描かれます。シヴドゥは彼女の想いが強いことを感じ、彼女を追いかけ、共闘することに決めます。

マヒシュマティ王国の圧政

物語の中で、マヒシュマティ王国の圧政や家系の背景も描かれます。国王バラーラデーヴァのもとで、人民は厳しい重税に苦しみ、デーヴァセーナは幽閉されています。シヴドゥは、アヴァンティカの手助けを得て、王妃を救うための戦いに身を投じることになります。彼は次第に自分の王族としての血筋を理解し、運命を受け入れていきます。

家族の秘密と真実

物語のクライマックスは、シヴドゥが自らの父、アマレンドラ・バーフバリの過去を知り、その裏切り者が身近な存在であることに気づく場面です。シヴドゥとその仲間たちが巻き込まれる壮大な戦いと、その中で育まれる友情と愛情は、物語のテーマとなっています。

まとめ

『バーフバリ 伝説誕生』は、インド映画の新たな金字塔を打ち立てた作品であり、多くの人々に感動を与えました。壮大なスケールの映像美とともに深い物語が展開され、王国の忠誠、愛、裏切りが描かれています。この映画が持つ魅力は、視覚的にも感情的にも観客を惹きつけ、続編の期待を高めることに成功しました。

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