バーミングハム (原子力潜水艦)

バーミングハム（USS Birmingham, SSN-695）

バーミングハムは、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の一艦であり、艦名はアラバマ州の都市バーミングハムに由来しています。この艦は、クリーブランド級軽巡洋艦の6番艦に続く、同名の艦としては3隻目になります。

艦歴

バーミングハムの建造は、1972年1月24日にバージニア州ニューポート・ニューズ造船所で発注されたことから始まりました。造船所での作業は順調に進み、1975年4月26日には艦の起工式が行われました。その後、艦は1977年10月29日に命名され、進水式を迎えました。この式典はマリオン・アレン夫人によって執り行われ、彼女は艦名となるバーミングハムの都市を象徴する者として選ばれました。

正式に就役したのは1978年12月16日で、艦長にはポール・L・キャラハンが就任しました。就役後、バーミングハムは原子力潜水艦としての任務を果たし、様々な任務に従事しました。特に冷戦時代には、重要な監視活動や情報収集を行っていました。

艦は、その運用中に数多くの任務を遂行し、アメリカ海軍の重要な戦力としての役割を果たしました。しかし、長い年月の後、バーミングハムは1997年12月22日に退役しました。艦艇の老朽化が進む中で、退役は不可避の選択肢とされ、その後は除籍されました。

退役後、バーミングハムはワシントン州ブレマートンに移送され、原子力艦再利用プログラムに基づき、解体される予定です。このプログラムは、原子力艦艇の安全かつ効率的な廃棄処理を目的としており、沿岸域の環境への影響を最小限に抑えるために設計されています。

登場作品

この艦が登場した著名な作品としては、『レッド・オクトーバーを追え!』（The Hunt for Red October）があります。この映画内では、就役公試中のバーミングハムの映像が用いられ、アメリカ海軍の潜水艦が持つ神秘的な魅力や能力が描かれました。

バーミングハムは多くの艦と同様に、海軍の歴史の中で重要な役割を果たしてきました。そして、原子力潜水艦としての性能や潜水艦戦の重要性をより広く知らしめる存在でもありました。退役後は解体の運命にありますが、その活躍の歴史は多くの人々に記憶され続けるでしょう。

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