バーミングハム (CL-2)

バーミングハム(USS Birmingham, CL-2)

バーミングハムは、アメリカ海軍の軽巡洋艦であり、チェスター級軽巡洋艦の2番艦として建造されました。艦名はアラバマ州の主要都市であるバーミングハムに由来します。

艦歴

1905年8月14日、マサチューセッツ州クインシーのフォアリバー造船所にて起工。
1907年5月29日、L・アンダーウッドにより進水。
1908年4月11日、B・T・ワーリン艦長の指揮下で就役しました。

就役後、1911年6月27日まで大西洋艦隊で活動し、ボストンで予備役となりました。特筆すべきは、1910年11月14日に、艦上に設けられた特設飛行甲板からユージン・バートン・イーリーがカーチス モデルDを用いて、世界初となる航空機による発艦に成功したことです。この実験は、後の航空母艦の運用に繋がる重要な一歩となりました。

1911年12月15日に再就役し、西インド諸島への短期巡航後、1912年4月20日にフィラデルフィアで大西洋予備役艦隊に帰還。1912年5月19日から7月11日まで寒冷地偵察を行った後、フィラデルフィア予備役グループに戻りました。1913年10月1日に再び就役し、10月3日から12月26日まで南米視察団の巡航に参加。その後、フィラデルフィア海軍工廠で水雷小艦隊の母艦としての艤装を受けました。

1914年2月2日に工廠を出航し、大西洋艦隊水雷小艦隊の旗艦任務に復帰。1914年4月22日から5月25日まで、艦隊と共にメキシコ水域で活動しました。この期間中、ベラクルスで機雷探索中の4月25日には、2機のカーチスF型複葉機による初のアメリカ軍における大型航空機による軍事活動が実施されました。1916年には、大西洋艦隊駆逐艦部隊および第3水雷小戦隊の旗艦を務めました。

アメリカ合衆国の第一次世界大戦参戦に伴い、バーミングハムは1917年6月14日まで北東部沿岸の偵察に従事。その後、フランスへの兵員輸送船団の護衛任務のためニューヨークへ向かいました。ニューヨークからの帰還後、ヨーロッパでの任務に向けた改修が行われ、8月にはジブラルタルでジブラルタル派遣軍司令官A・P・ニブラック少将の旗艦となりました。バーミングハムは休戦までジブラルタル、イギリス諸島、フランス間の輸送船団を護衛。地中海東部への短期巡航後、1919年1月に帰国しました。

1919年7月から1922年5月まで、バーミングハムはカリフォルニア州サンディエゴを拠点として、太平洋艦隊駆逐艦戦隊の旗艦任務に就き、その後パナマ運河地帯のバルボアへ移動し、特別任務戦隊の旗艦となりました。中央アメリカ、南アメリカ北部沿岸での活動後、フィラデルフィア海軍工廠に帰還し、1923年12月1日に退役。1930年5月13日にスクラップとして売却されました。

バーミングハムは、その艦歴において、航空機の運用実験、第一次世界大戦における船団護衛、そして平時における艦隊旗艦としての役割を担い、アメリカ海軍の発展に貢献しました。

関連項目

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外部リンク

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