バーリー・グライムス

バーリー・アーランド・グライムスの生涯と業績

バーリー・アーランド・グライムス（Burleigh Arland Grimes）は、1893年8月18日にウィスコンシン州エメラルドに生まれました。メジャーリーグの野球選手として1910年代から1930年代にかけて活躍した彼は、ポジションとして投手を務め、右投右打のスタイルで知られています。グライムスのニックネームは「Ol' Stubblebeard」で、これは試合前に無精ひげを生やすことでゲンを担いでいたことに由来します。

彼は19年間のキャリアの中で7つの異なる球団でプレイし、通算270勝を挙げました。また、1920年以降はスピットボールを投げることが許可されていた数少ない投手の一人でもありました。

経歴の始まり

グライムスは1916年にマイナーリーグのバーミンガムからピッツバーグ・パイレーツに入団し、メジャーデビューを果たします。当初は6試合の登板にとどまりましたが、翌1917年には3勝16敗という成績で多くの失敗を経験しました。この年、彼はケーシー・ステンゲルなどとのトレードでブルックリンに移籍します。

1918年にはブルックリンで19勝9敗の好成績を収め、先発投手として定着します。その後、1920年のルール改訂でスピットボールの使用が認められ、さらなる成長を遂げました。1921年には22勝、136奪三振を記録し、当時の投手部門で二冠を獲得。この年を含め、1924年までに4回のシーズン20勝以上を達成します。

転機と成功

1926年にブルックリンを離れた後、グライムスは毎年異なる球団でプレイすることになります。1928年にはパイレーツで25勝を挙げ、再び最多勝利のタイトルを手にしました。しかし、翌年オフにはブレーブスへ移籍します。その後、1930年にはカージナルスに移籍し、ワールドシリーズで2度の出場を果たしました。カブスに在籍していた1931年にもワールドシリーズに出場し、合計で4度のワールドシリーズ経験を持つこととなります。

1934年にパイレーツで現役を引退した後、彼は1937年から2年間ブルックリンの監督も務めました。現役時代の成功と引退後の監督業を経て、グライムスは1964年にベテランズ委員会によってアメリカ野球殿堂入り選手に選出されます。

通算成績と記録

グライムスの通算成績は彼のキャリアを物語っています。投手として637試合に出場し、通算270勝を挙げ、302敗を記録しました。防御率は3.53で、多くの圧倒的な投球を展開しました。彼のストライクアウト技術は特に称賛され、1921年には最多奪三振を達成しました。打撃成績も優れ、1535打数で380安打を記録し、打率は.248でした。

彼の選手としての功績は現在でも語り草になり、アメリカ野球史に名を刻む存在となっています。1985年12月6日、グライムスはウィスコンシン州で永眠しました。彼の残した業績やスタイル、そして野球への貢献は、今後も多くの野球ファンや後進の選手たちに影響を与え続けることでしょう。

もう一度検索